小学館文庫<br> 銀の匙

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小学館文庫
銀の匙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094087741
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

漱石絶賛の名文が伝説教師の解説付きで甦る

古い茶箪笥のひきだしから小さな銀の匙(さじ)を見つけたことから、幼年期の叔母の愛情に包まれた日々を、透き通るような無垢な目線で回想していく主人公。明治43年に前篇が執筆され、夏目漱石の「子供の世界の描写としては未曾有」という絶賛・推挙により、大正2年から東京朝日新聞で連載された、中勘助(1885-1965)の自伝的作品。戦後の灘中学でこの作品を3年間かけて読み込む授業を実践、同校を名門校へと導き、中本人とも深く交流した橋本武(現在100歳)による当時の授業を再現する[解説]を全編に掲載。本文の理解を助け、横道にそれる橋本授業の真骨頂を体験できる、[知的ヒント]と[気づき]がちりばめられた1冊です。

中 勘助[ナカ カンスケ]
著・文・その他

橋本 武[ハシモト タケシ]
著・文・その他

内容説明

古い茶箪笥の抽匣から小さな銀の匙を見つけたことから、幼年期の叔母の愛情に包まれた日々を、透き通る無垢な視線で回想してく主人公。明治43年に前篇が執筆され、夏目漱石の絶賛、推挙により、大正2年から東京朝日新聞で連載された中勘助の自伝的作品。戦後の灘中学でこの作品1冊を3年間かけて読みこむ授業を実践、同校を名門校へ導いた、中本人とも深く交流した橋本武による当時の授業を再現する「解説」を全編に併載。理解を深め、横道にそれる橋本流知的ヒントをちりばめた平成版『銀の匙』誕生。

著者等紹介

中勘助[ナカカンスケ]
明治18年東京生まれ。東京帝国大学文学部英文科卒業。文壇から距離を置き、孤高の姿勢を貫く。明治43年に執筆した『銀の匙』前篇は夏目漱石に「子供の世界の描写として未曾有」と絶賛され、東京朝日新聞に連載される。昭和40年逝去

橋本武[ハシモトタケシ]
明治45年京都府生まれ、100歳。昭和9年、東京高等師範学校卒業後、旧制灘中学の国語教師となる。戦後、中勘助著『銀の匙』を3年間読む授業を実践。灘校を名門進学校に導く。50年間教壇に立ち続け、昭和59年71歳で退職。教え子は故・遠藤周作氏をはじめ、各界の第一線で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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なつのふね

13
寝る前の小一時間を読書タイムにしているが これは幼い頃の様子を淡々と描写し、筋書に変化がないために つい眠ってしまい、読了までに 結構な時間がかかった。今から100年ほど前の上流家庭の幼児から青年の暮らしが手に取るように解る。その頃は江戸時代の風習が色濃く残り 子供の環境も情緒があって豊かだったようだ。この小説を今の時代に熟読すると 丁度 古典と現代小説の中間的な位置にあり、そのどちらの文学にも自然と興味が持てるのではないか?灘中学の橋本先生がこれを教材にした理由がそこにもあるのでは…と感じた。2018/08/12

PPP

13
★★★★★:明治の時代にあったのであろう、子供たちの日常が情景描写豊かに綴られる。〝男は男らしくあれ〟という時代背景。脾弱だった主人公と共に過ごした迷信家で愛情深い伯母さんの恩恵もあって、絵や歌を好み、感傷的で泣き虫な主人公がなんともいじらしくもあるが、余りの臆病っぷりには失笑を誘う。読むたび毎に味わい深くなり、繰り返し読みたくなる文章。「すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなる」橋本武氏の解説付き。2017/02/20

kasmin

9
言葉が瑞々しさを伴い、勢いよくとびこんでくる。日本語の美しいこと。読む度に感動して。しばらくすると厭きて。再び読んで感動する。色や匂いや肌触りなどこの人の五感が伝わる。橋本さん。三年間もこの物語ひとすじだなんて。すごいね。一途さにまた心うたれる。時々生徒に私に問いかけるような解説には彼の教え子になったような気持ちに浸れた。あとひとつだけ。が好き。母語の素晴らしさを堪能できる。2014/05/31

MK2

8
ふとしたきっかけで鮮やかに思い出すことはあっても、子ども時代の頃をこんなに繊細に覚えているだろうか、「脳が悪い子なので…」などと言われていたなんて信じられない。人見知りで虚弱でと子どもらしくない様子が綴られているが、家族に愛されて立派に育った。しかしこの本で3年学ぶとは…下の解説がちょっとした助けになって、ただ読むだけでなく理解が深まり、授業を垣間見るようで楽しい。2018/01/18

getsuki

4
文体に慣れるまでは少し読みづらかったけれど、描写が綺麗なのと、橋本さんの解説の助けもあって読了。お国ちゃんが出てくるあたりから面白くなってきます。2014/04/25

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