出版社内容情報
漱石絶賛の名文が伝説教師の解説付きで甦る
古い茶箪笥のひきだしから小さな銀の匙(さじ)を見つけたことから、幼年期の叔母の愛情に包まれた日々を、透き通るような無垢な目線で回想していく主人公。明治43年に前篇が執筆され、夏目漱石の「子供の世界の描写としては未曾有」という絶賛・推挙により、大正2年から東京朝日新聞で連載された、中勘助(1885-1965)の自伝的作品。戦後の灘中学でこの作品を3年間かけて読み込む授業を実践、同校を名門校へと導き、中本人とも深く交流した橋本武(現在100歳)による当時の授業を再現する[解説]を全編に掲載。本文の理解を助け、横道にそれる橋本授業の真骨頂を体験できる、[知的ヒント]と[気づき]がちりばめられた1冊です。
中 勘助[ナカ カンスケ]
著・文・その他
橋本 武[ハシモト タケシ]
著・文・その他
内容説明
古い茶箪笥の抽匣から小さな銀の匙を見つけたことから、幼年期の叔母の愛情に包まれた日々を、透き通る無垢な視線で回想してく主人公。明治43年に前篇が執筆され、夏目漱石の絶賛、推挙により、大正2年から東京朝日新聞で連載された中勘助の自伝的作品。戦後の灘中学でこの作品1冊を3年間かけて読みこむ授業を実践、同校を名門校へ導いた、中本人とも深く交流した橋本武による当時の授業を再現する「解説」を全編に併載。理解を深め、横道にそれる橋本流知的ヒントをちりばめた平成版『銀の匙』誕生。
著者等紹介
中勘助[ナカカンスケ]
明治18年東京生まれ。東京帝国大学文学部英文科卒業。文壇から距離を置き、孤高の姿勢を貫く。明治43年に執筆した『銀の匙』前篇は夏目漱石に「子供の世界の描写として未曾有」と絶賛され、東京朝日新聞に連載される。昭和40年逝去
橋本武[ハシモトタケシ]
明治45年京都府生まれ、100歳。昭和9年、東京高等師範学校卒業後、旧制灘中学の国語教師となる。戦後、中勘助著『銀の匙』を3年間読む授業を実践。灘校を名門進学校に導く。50年間教壇に立ち続け、昭和59年71歳で退職。教え子は故・遠藤周作氏をはじめ、各界の第一線で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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