小学館文庫<br> 氷の轍―北海道警釧路方面本部刑事第一課・大門真由

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小学館文庫
氷の轍―北海道警釧路方面本部刑事第一課・大門真由

  • 桜木 紫乃【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 小学館(2019/12発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094067231
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

刑事の血、女の血。

「あなたは、誰が産んでもうちの娘です」

北海道釧路市の千代ノ浦海岸で男性の他殺死体が発見された。被害者は札幌市の元タクシー乗務員滝川信夫、八十歳。北海道警釧路方面本部刑事第一課の大門真由は、滝川の自宅で北原白秋の詩集『白金之独楽』を発見する。滝川は青森市出身。八戸市の歓楽街で働いた後、札幌に移住した。生涯独身で、身寄りもなかったという。真由は、最後の最後に「ひとり」が苦しく心細くなった滝川の縋ろうとした縁を、わずかな糸から紐解いてゆく。

二人デ居タレドマダ淋シ、
一人ニナツタラナホ淋シ、
シンジツ二人ハ遣瀬ナシ、
シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
(北原白秋「他ト我」より)

北海道警釧路方面本部。新たな刑事の名は、大門真由。

【編集担当からのおすすめ情報】
柴咲コウ主演で、ドラマ化された(ABC創立65周年スペシャルドラマ「氷の轍」)
直木賞作家渾身の長編ミステリー、ついに文庫化!
ロングセラー文庫『凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂』以来
となる、北海道警釧路方面本部シリーズ最新作!
解説は、ドラマ「氷の轍」にも出演した塩見三省さん。

内容説明

北海道釧路市の千代ノ浦海岸で男性の他殺死体が発見された。被害者は札幌市の元タクシー乗務員滝川信夫、八十歳。北海道警釧路方面本部刑事第一課の大門真由は、滝川の自宅で北原白秋の詩集『白金之獨樂』を発見する。滝川は、青森市出身。生涯独身で身寄りもなかった。「二人デ居タレドマダ淋シ、一人ニナツタラナホ淋シ、シンジツ二人ハ遣瀬ナシ、シンジツ一人ハ堪ヘガタシ」。捜査の道筋で真由は『白金之獨樂』収録の詩「他ト我」と、被害者の心境を重ね合わせるようになる。滝川が人生の最後に、恋心と悔いを加速させ縋ろうとした縁―。

著者等紹介

桜木紫乃[サクラギシノ]
1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第八二回オール讀物新人賞を受賞。13年『ホテルローヤル』で第一四九回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

86
桜木さん十七冊目。一文たりとも読み飛ばしたくなくて、じっくりと堪能。何度も読み返してかみしめたい表現と美しい旋律に酔いしれた。いつもながら、どうしたらこんな素敵な文章が書けるのだろう。一切の無駄がなく研ぎ澄まされた描写でありながら、奥行きが深く果てしなく情景が広がっていく。どこまでも暗い空、白波立つ海面のうねり、荒涼とした砂漠、目に浮かぶ景色に登場人物の心情が重なり溜息が漏れる。重い記憶を引きずったまま殺された孤独な老人。彼の過去を追って関係者の道筋を丹念に辿るうちに見えてきた真相に嘆息。→コメント欄へ→2020/03/27

TakaUP48

50
道警釧路方面本部刑事・大門真由が海岸で発見された老人殺人事件を担当。被害者は青森市出身の札幌に住む孤独な元タクシー運転手。害者宅で見つけた北原白秋の詩集を手がかりに、被害者と関わりの深い女性たちが浮かぶ。知られたくないそれぞれの過去。人間の弱さや強さ、哀しさや残酷さが胸に迫る。互いに親子と分かりながら名乗り合わない壁。事件の謎解きだけではなく、各人の心に潜む思惑を巧みな描写で表現している。真実を知ることが本当に良いことなのか。血縁関係だけが親子ではない…。解説の役者・塩見三省の文にも感動した。2020/12/29

アッキ@道央民

42
北海道釧路の海岸で発見された1人の老人の死。殺害された老人は札幌の元タクシー運転手。被害者の事を調べて行くうちに、北海道と海峡を挟んだ青森から始まる女性たちの何とも切ない人生や人間模様を浮き彫りにしていく事になる。主人公は釧路署の女刑事の大門真由。先輩刑事の片桐と共に足で事件を調べていく。ミステリーでもありながら、世間の片隅で根を張るように生きている女性たちを描くいつもの桜木さんの作品の世界観はしっかりと保っているけど、真相がわかってくるにつれて、切なくなる。2023/11/30

piro

40
釧路の海岸で他殺体が発見された所から始まる事件。全編桜木さんらしい釧路の裏寂しい空気感が支配します。主人公の刑事・大門真由と事件関係者の家庭環境を絶妙にオーバーラップさせる事で、登場人物達の心理がより繊細に描かれる様。「生きる場所を得て生きることの難しさ」が痛い様に感じられます。殺された滝川の真摯さ純粋さには同情しつつ、男の思いと言うものは浅はかで独りよがりなのだなぁと…。他の桜木作品同様、北の女性の強さを感じました。真由を「お嬢」と呼び、飄々としながらも彼女を見守る様な片桐の存在が頼もしい。2020/04/26

カブ

40
釧路の湿り気の多い空気とどんよりした空に浸りたい時は、桜木紫乃氏の小説に限る。釧路の海岸で1人の男の他殺遺体が発見されるところから物語は始まる。事件の犯人を追うミステリーだが、謎解きよりも関わった人たちの生きてきた道程を思うとせつなさがつのる。読み終わって、物悲しい。2020/01/02

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