小学館文庫<br> 夜行

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小学館文庫
夜行

  • 森見 登美彦【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094067033
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

怪談×青春×ファンタジー、かつてない物語

「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」
私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。
怪談×青春×ファンタジー、かつてない物語。

春風の花を散らすと見る夢は
さめても胸の騒ぐなりけり
--西行法師


【編集担当からのおすすめ情報】
第156回直木賞候補作にして2017年本屋大賞ノミネート作品。
「ダ・ヴィンチ」プラチナ本オブ・ザ・イヤー2017 第1位。
第7回広島本大賞受賞。
数々の栄冠に輝いたベストセラー、ついに文庫化!

内容説明

十年前、同じ英会話スクールに通う僕たち六人の仲間は、連れだって鞍馬の火祭を見物にでかけ、その夜、長谷川さんは姿を消した。十年ぶりに皆で火祭に出かけることになったのは、誰ひとり彼女を忘れられなかったからだ。夜は、雨とともに更けてゆき、それぞれが旅先で出会った不思議な出来事を語り始める。尾道、奥飛騨、津軽、天竜峡。僕たちは、全員が道中で岸田道生という銅版画家の描いた「夜行」という連作絵画を目にしていた。その絵は、永遠に続く夜を思わせた―。果たして、長谷川さんに再会できるだろうか。怪談×青春×ファンタジー、かつてない物語。直木賞&本屋大賞ダブルノミネート作品。

著者等紹介

森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。2003年「太陽の塔」で第一五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で第二〇回山本周五郎賞を受賞。10年『ペンギン・ハイウェイ』で第三一回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

『よ♪』

177
"尾道""奥飛騨"が舞台と聞き、これを独特な美しい日本語で表現するのだろうと思っていたが、よい意味で裏切られた。読み易い文章と裏腹に、描かれる世界観は一読では理解できないほど難解。この点に重きが置かれた作品。頁を行きつ戻りつ読み解くのが楽しい読書となった。十年前に失踪した長谷川さんの旧友五人。それぞれが「夜行」という銅版画作品に纏わる体験をしていた。そこで語られる非日常感は怪しさを増し、疑問は銅版画作者の住むアトリエに収束する。読後もうっすらと残る違和感。理性で納得できない不合理。二度読みしたくなる作品。2019/12/07

rico

167
10年前の鞍馬の火祭りの夜姿を消した女性。その仲間たちを夜の世界に誘う「夜行」という連作絵画。夜と曙、ネガとポジ。くっきりした光の中より闇に抱かれる方が、人は安らげるのかもしれない。ふいに、高校に通うバスの窓から毎日見ていた風景を思い出した。山の斜面、U字型に開いた空間に連なる道、その先の空。何ということのない田舎道が別の世界への入口に見えた。星空の下、そこに長い髪の女性が立ってはいなかったか。そんな絵をどこかで見なかったか。行けば帰ってこれなくなる?深夜一人で読むには、少し怖い物語。2020/08/05

佐々陽太朗(K.Tsubota)

166
まことに怖い小説です。何か得体の知れない世界に潜り込んでいくような感覚が読者を落ち着かない気分にさせます。登場人物それぞれが語る物語、「尾道」「奥飛騨」「津軽」「天竜峡」「鞍馬」がバラバラのようで繋がっているように感じる。まさに夜はどこにでも通じているのだ。そして夜行とパラレルの状態で曙光がある。いや、パラレルの状態というよりは対極として曙光がある。いやいや、そうではなく夜行の末に曙光があるのかも知れない。そう考えるとこの不気味な物語にも救いと希望がある。2019/11/20

SJW

154
10年前、京都の英会話スクールに通っていた6人の仲間は、5年前に鞍馬の火祭で失踪した仲間の1名を忘れられず、また鞍馬の火祭を訪問し再会することになった。鞍馬の宿でそれぞれか経験した不思議に皆は耳を傾けるが、どれも不思議な話ばかりの怪談ファンタジー。このまま不思議なままで終わるのかと思ったら、最後にやっとその理由が分かりとりあえずオチがあってほっとした。表紙の絵には興味を引かれたが、読み終わって表紙の絵を見たら怖く感じる。2020/03/09

katsubek

136
思い起こしたのは、『遠野物語』である。不思議で、少し恐くて。そう、説明がつけられないことは、私達にとって、たいへん恐ろしいものだ。だから、パラレルワールド的な説明があると、少し安心する。が、実はそれも全てを解き明かしてくれるわけではなく、むしろ、不安を募らせるものでしかないのだ。森見作品の恐さはこういうところに真骨頂を表す。頁数が残り僅かとなる頃、はて、ホントに終わるのかと、心配まで感じさせられる。まちがいなく、森見はそういうところまで計算しているのだろう。コワイねー!2019/11/09

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