小学館文庫<br> 逆説の日本史〈21〉幕末年代史編〈4〉―高杉晋作と維新回天の謎

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逆説の日本史〈21〉幕末年代史編〈4〉―高杉晋作と維新回天の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094065138
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

怒濤の「幕末年代史編」堂々完結!

『週刊ポスト』誌上で好評連載中の歴史ノンフィクション『逆説の日本史』。ペリーによる黒船来航から始まった「幕末年代史編」最終章が、満を持して文庫化されました。
長州の高杉晋作が正義派(討幕派)を率いて功山寺で挙兵した1865年から、翌年の薩長同盟成立を経て、大政奉還そして王政の大号令へ。そしてついに明治維新がなった1868年までの激動の4年間を詳説。「高杉晋作は本当に“長州絶対主義者”だったのか?」「“犬猿の仲”であった薩長を接近させた坂本龍馬の“秘策”とは何だったのか?」「“孝明天皇暗殺説”は信じるに足る学説なのか?」「官軍に対する“江戸焦土作戦”とは勝海舟のブラフだったのか?」などなど、歴史の狭間に埋もれがちな数々の謎と疑問を、切れ味鋭い「井沢史観」で解き明かします。
維新から150年。「明治維新とは一体何だったのか?」について、あらためて考え直すための最良の一冊です。


第一章・一八六五年編――“犬猿の仲”薩長を接近させた坂本龍馬の秘策
長州藩危急存亡の渦中、高杉・西郷が交錯した下関大坂屋の夜/大雪になった功山寺決起日を高杉が『縁起がいい』と思ったワケ/「開国」を言えば味方に殺される――“深謀遠慮の士”の苦悩/真実は五卿嫌い?「公式発言」からは読み解けない高杉の本音に迫る/土壇場で反故にされた「大割拠」実現のための「下関開港政策」/福岡藩に逃れた五卿が引き起こした「忘れられた幕末史重大事件」/勤皇派粛正で福岡藩を“維新”から脱落させた「乙丑の獄」/月形洗蔵刑死後、坂本龍馬が引き継いだ「薩長同盟」裏工作/西郷が桂との薩長同盟協議のための会談を避けた本当の理由/大久保らの政治工作で大幅に遅れた「第二次長州征伐」/幕府を事実上瓦解させた「四か国連合艦隊」の兵庫開港要求/嗅覚ともいうべき独特の能力で、「薩摩の時代」を予見した岩倉具視

第二章・一八六六年編――天才・高杉晋作とミニエー銃が帰趨を決した「四境戦争」
ユニオン号購入で薩長の板挟みに苦しんだ、上杉宋次郎という男/木戸が記した薩長同盟合意内容メモの「保証人」となった坂本龍馬/薩長「合意」はなぜ薩長「同盟」と呼ばれるようになったのか?/戦機を逃し、時間を浪費し続けた幕府の「間抜け」ぶり/戦国以来の戦いを一変させた“銃の黒船”ミニエー銃/「10対1」のハンデを覆した軍事の天才・高杉晋作の戦術/幕府連合軍の士気を低下させた、総司令官の「敵前逃亡」/勝海舟のハシゴを外し長州との和議をぶち壊した「二心殿」

第三章・一八六七年編――孝明帝の死と「倒幕の密勅」の衝撃
「最後の将軍」を自任していた慶喜が目指したナポレオン3世/孝明帝は“細菌テロ”による「傷害致死」で命を落とした!?/薩摩藩が幕府を見事に出し抜いたパリ万博での「プレゼン合戦」/慶喜の時間稼ぎにより頓挫した島津久光主導の「四侯会議」/「日本初の海難審判」での龍馬の主張に虚偽の可能性あり!/「大政奉還」のアイデアを思いついたのは龍馬ではなかった!?/薩摩と土佐の「徳川後」のための“保険”だった「薩土盟約」/「ええじゃないか」を傍観した下級武士こそ大インフレの被害者である/「朝廷も廃し関白も無くす」王政復古は日本大変革の「大陰謀」/天皇の名はおろか、書名も印璽もない「倒幕の密勅」の真贋/“警官殺しのテロリスト”龍馬襲撃を撤回しなかった幕府の愚/「龍馬殺し」は“ライバル”新撰組を貶めるための見廻組の犯行か?

第四章・一八六八年編――江戸百万の人々を救った慶喜の「大功績」
新政府に参画するチャンスをみすみす逃した慶喜の“覚悟の無さ”/二段構えでようやくまとまった「王政復古の大号令」の真実/西郷の仕組んだ“挑発”にまんまと乗ってしまった幕府の愚かさ/慶喜の努力をぶちこわす「倒薩表」を作らせた張本人は誰だ?/「鳥羽・伏見」で先祖の名を貶めた「滝川」「竹中」の子孫たち/「錦の御旗」を歌った『トコトンヤレ節』は日本初の「PRソング」/慶喜を「二心殿」から「一心殿」に変えた「朝敵」という恐怖/前代未聞の「総大将の敵前逃亡」を謀った慶喜の用意周到ぶり/「軍資金不足・兵力不足」をリカバリーした「新政府」の名案とは?/自らの処遇すら丸投げして、再び「敵前逃亡」を図った「許されざる男」/凶運の男・徳川慶喜のとばっちりを受けた凶運の男・相楽総三/抗戦派の「邪魔者」新撰組を江戸から体よく追い払った勝海舟/外国人の信頼を勝ち取るために考え出された「五箇条の御誓文」/「十七条憲法」と「五箇条の御誓文」に共通する“話し合い絶対主義”とは?/「曲者」勝海舟が江戸総攻撃阻止のため西郷隆盛に送った「脅迫状」/手の内を明かした「江戸焦土作戦」は勝海舟の「ブラフ」だった!?/多くの藩士と領民に塗炭の苦しみをもたらした、会津藩の「失敗」/新政府軍を軍事的優位にした「スエズ以東の最も近代化した国」/小口径の「アームストロング砲」が戊辰戦争の帰趨を決した理由/「集中砲火」で籠城戦をわずか半日で制した大村益次郎の「作戦」/「明治改元」に先立って行なわれた「日本一の大魔王」崇徳院の鎮魂

井沢 元彦[イザワ モトヒコ]
著・文・その他

内容説明

憎しみあっていた薩摩と長州が坂本龍馬の仲介で手を結び、討幕の動きは一気に加速。十五代将軍・徳川慶喜は、遂に大政奉還を決意する。だが「新政府軍」は錦の御旗を立て東進し、江戸に迫った―。

目次

第1章 一八六五年編―“犬猿の仲”薩長を接近させた坂本龍馬の秘策(長州藩危急存亡の渦中、高杉・西郷が交錯した下関大坂屋の夜;大雪になった功山寺決起日を高杉が「縁起がいい」と思ったワケ ほか)
第2章 一八六六年編―天才・高杉晋作とミニエー銃が帰趨を決した「四境戦争」(ユニオン号購入で薩長の板挟みに苦しんだ、上杉宗次郎という男;木戸が記した薩長同盟合意内容メモの「保証人」となった坂本龍馬 ほか)
第3章 一八六七年編―孝明帝の死と「倒幕の密勅」の衝撃(ナポレオン三世を目指した慶喜は「最後の将軍」を自任していたのか?;孝明帝は“細菌テロ”による「傷害致死」で命を落とした!? ほか)
第4章 一八六八年編―江戸百万の人々を救った慶喜の「大功績」(新政府に参画するチャンスをみすみす逃した慶喜の“覚悟の無さ”;「王政復古の大号令」は二段構えでようやくまとまった ほか)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局在籍中の80年『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

36
本巻は高杉晋作を核に長州征伐からの逆転劇を中心に論じられる。高杉晋作と言えば私は学生時代から何度も読み返した「世に棲む日々」に描かれる高杉像が一番好きだが、どの作品にも通じることは彼は稀代の分析力と実行力を持っていたということだろうか。実行力と言っても単に「やる」だけではなく、実現させるためには敢えてやらねばならぬことと相反する言動をとることも必要なのは世の常である。なるほど、いつでも著者の見方は面白い。文庫本で読み始めたので単行本とタイムラグがあるが、早く次巻が文庫化されないかと心待ちにしている。2019/01/09

ころこ

35
歴史の結果を知らないことを意識して読む。我々は、ある一点に向かって収斂する「御一新」を知っている。大政委任論によって大政奉還は必然だったとしても、孝明天皇の死は陰謀論が止まないのも仕方がないと思わせる程の偶然である。一世一元でなければ、現在まで続く天皇の影響力はそこまで大きくなかっただろう。植民地支配を経ないで、非キリスト教圏に国民国家が成立できた不思議を論じたひとはいるのだろうか。「王政復古」とは、古いものへ回帰していく新しい自意識のことで、ナショナリズムと同じメカニズムなのは偶然なのだろうか。2022/11/23

デビっちん

33
幕末、長州の活発な動きから新政府樹立までが、いつもの語り口で記されていました。歴史をついつい結果から見てしまい、その当時の状況や当事者の感情を見過ごしやすいのが我々人間の特性なんだなとなんだなと感じました。同盟と言われていたものが、実は盟約だったというのは、今まで気にもしなかったところです。その他、司馬遼太郎氏の著作について、前記〜中期と工期で読み方を変える必要があるということもわかりました。2018/07/24

だいだい(橙)

30
今回も面白かった!著者の視点はいつも「史料がないからと、その時代に生きた人の本音を探らないのはつまらない(し、危ない本音は誰も書いて残さない)」で、一貫している。長州がからくも滅亡の危機を脱したのはよいが、その「奇跡」を標準系としたために、長州人が中心となった昭和の陸軍にもその狂気が受け継がれたという見方は偏見かもしれないが一理あるだろう。徳川慶喜は「二心様」と呼ばれたが、鳥羽・伏見以降は「朝敵とされたまま死にたくない」の「一心様」になった。そのため江戸城の無血開城も成った。勝海舟の頭の良さも好きだな。2023/03/01

ゆきこ

27
幕末史4巻目。薩長同盟から大政奉還、戊辰戦争と内容超盛りだくさんでしたが、すごく流れがわかりやすく読みやすく書かれていて、毎度のことながらとっても勉強になりました。当時の人々がどう考えていたのか、どう思っていたのか、という史料には表れてこない感情の部分も見ていかないと、歴史の真相を読み解くことは困難であると感じました。坂本龍馬と勝海舟についてもっと知りたいなぁと思いました。2019/01/21

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