小学館文庫<br> 大江戸恐龍伝〈1〉

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小学館文庫
大江戸恐龍伝〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094062298
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

龍に導かれた平賀源内の時空を超えた冒険譚

物語の発端は、明和八年(1771)。平賀源内がゑれきてるを世に送り出す5年前のことである。時に源内44歳。高松藩を脱藩し自由の身となっていた源内は、大嵐のなか、肥後で巨大な龍骨化石に遭遇。その存在を暴こうと野心に燃える。
同じ頃、遠州沖で一隻の船が遭難した。船頭たちは、漂流してやっとたどりついた島で、見たこともない巨大な爬虫類に襲われてしまう――。
その後、大坂で円山応挙とともに龍の掌を見に行った源内は、それを祭る寺の法主から、その昔、龍の掌を龍宮から持ち帰ったという男の話を聴くことになる。
京で若き日の鬼平・長谷川平蔵や上田秋成にで会い、この頃から、源内は龍に導かれるように、不思議な事件に巻き込まれていくのであった。
構想から完結まで20年の超大作。全六巻の一、二を同時刊行。


【編集担当からのおすすめ情報】
総原稿4,000枚超の一大巨編。夢枕先生ご本人も、これだけ複雑に運命の糸が絡み合ってラストにつながる長編は、これからもう書けない、と仰っています。
遙か昔、秦の始皇帝の時代に謎を解くカギが隠された物語は、長崎、大坂、琉球、ニルヤカナヤ、江戸――と、繰り広げられていきます。
昭和46年にNHKで放映された、語り継がれる名作時代劇「天下御免」をご存じの方も多いと思います。まさに、あの“源内さん”が甦ったのが『大江戸恐龍伝』です! 最後は泣きます! 感動の結末をお楽しみに!!
http://bp.shogakukan.co.jp/yumemakurabaku/

序章 天変地異起こりて 岩中より龍天に昇りたる語
第一章 源内、円山応挙と連れ立ちて 龍の掌を見にゆく語
第二章 源内白刃をくぐりて後、京まで上田秋成に会いに行く語

夢枕 獏[ユメマクラ バク]
著・文・その他

内容説明

物語の発端は、明和八年(一七七一)。平賀源内がゑれきてるを世に送り出す五年前のことである。時に源内四十四歳。高松藩を脱藩し自由の身となっていた源内は、大嵐のなか、肥後で巨大な龍骨化石に遭遇。その存在を暴こうと野心に燃える。同じ頃、遠州沖で一隻の船が遭難した。船頭たちは、漂流してやっとたどりついた島で、見たこともない巨大な爬虫類に襲われてしまう―。その後、大坂で円山応挙と共に龍の掌を見に行った源内は、それを祭る寺の法主から、その昔、龍の掌を龍宮から持ち帰ったという男の話を聴くことになる。

著者等紹介

夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒。1977年作家デビュー。『キマイラ』『サイコダイバー』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』等のシリーズ作品で、人気を博す。『上弦の月を喰べる獅子』(日本SF大賞)、『神々の山嶺』(柴田錬三郎賞)、『大江戸釣客伝』(吉川英治文学賞他)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

100
読み終わってみて考えてみれば、一冊かけてほんの序章でしかなかった。それなのにこれからの展開に期待感と高揚感を煽られるものは大いにあり、ツカミとしては大成功と言えよう。恐龍の実在を資料やエピソードを駆使して信憑性を高めていく手腕の巧みさ。そしてバイタリティー溢れる平賀源内の人物造型の魅力など、これからの物語の広がりを予感させてワクワクする。各所で各人物と会話をしているにしても、話題が含蓄のある内容で実に興味深い。次巻へ。2016/12/09

Sato19601027

41
2015年に発行された平賀源内が活躍するファンタジー時代小説第1弾。平賀源内は、長崎遊学をして本草学とオランダ語、医学、油絵などを学び、高松藩を飛び出し浪人となった。44歳となっても龍の化石を見るために長崎に向かうなど、何にでも興味を持つ忙しい生活を送っている。第一巻は、江戸へ帰る途中の大坂で、円山応挙と出会った頃の物語。大店越五屋の主人三津井庄右衛門、「雨月物語」の作者上田秋成、「火付盗賊改方」鬼平の若い頃の長谷川銕三郎など、登場人物の紹介が中心のようだ。夢枕獏先生のリズム感の良い調が何とも心地よい。2023/11/03

サケ太

18
「なんか、こう、どきどきとしてきやがったなア。なんだかよ、どえらいことが、これから起こりそうな気がするぜ──」わくわくする凄まじい導入。日本史上にその名を轟かせる“あの”天才、平賀源内。好奇心旺盛すぎるこの男を起点として物語は始まる。彼の背後で蠢く様々な不穏。竜、竜宮城、火鼠一家など源内のように震えてくるどえらいことが起こりそうな要素。完全に序盤も序盤。これからの期待が膨らむ。2018/11/27

Porco

16
全6巻読了。めちゃくちゃ面白かった。全体としてはミステリー小説でしょうか。謎解きあり、捕り物あり。そして、はるか南海のニルヤカナヤ(ニライカナイ)への冒険小説であり、そこで龍に出会うファンタジー小説であり、それを江戸に持ち帰るパニック小説でもあります。主人公は平賀源内。博覧強記で行動力もすごい。映画化希望。2024/08/02

白きゅⅡ

15
2016年初読み本。平賀源内、上田秋成、長谷川銕三郎等当時の有名人がオールスターで登場して絡み合う痛快歴史伝奇ファンタジー!会話の途中や話しの説明の最中に、過去の話しやその後の話しが説明されていて、少し読み辛い感じがありましたが、後半になるに従い、ページを捲る手が止まりませんでした♪夢枕 獏だからこそ描けた作品であり、夢枕 獏にしか描けない作品であると思いました(^-^)/これから平賀源内がどのような冒険をするのか?楽しみな作品です!2016/01/06

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