小学館文庫<br> 逆説の日本史〈18〉幕末年代史編〈1〉

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小学館文庫
逆説の日本史〈18〉幕末年代史編〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094061864
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0121

出版社内容情報

アメリカを怒らせた幕末日本のお粗末外交!

嘉永6年(1853)、アメリカ東インド艦隊司令長官マシュー・ペリー率いる“黒船艦隊"が浦賀に来航した。「突然」の来航に浦賀奉行所は慌てふためいたが、じつはペリー来航の情報は、これより前にオランダ商館長より幕府にもたらされていた。ペリーは決して「突然」やってきたわけではなかったのだ。「何もしない」「問題先送り」体質にどっぷり染まった幕府は、アメリカ使節団への対応も後手後手にまわる。“偽奉行”に交渉させたり、「二枚舌」を使って交渉をのらりくらりと長引かせるなど幕府の「その場しのぎ」の対応に、当初は友好的な態度で交渉に臨んでいたアメリカ側は激怒。「砲艦外交」へと舵を切る……。しかしその後も、英語に堪能なジョン万次郎を「讒言」で交渉役から外したり、挙げ句の果てには条約文を意図的に「誤訳」したりとお粗末な外交を続ける幕府は、やがてその終焉を迎えることになる。
シリーズ累計500万部突破! ノンフィクションの金字塔、「幕末年代史編」第1部待望の文庫化です!

第一章/『前史』としての日米交渉史 前編――オランダ国王開国勧告を拒絶した幕府の思惑
「ペリーは突然やってきた」という日本人の歴史認識の大誤解/「捕鯨船の寄港地」を求めて日本に開国を迫ったアメリカの事情/日本人漂流民を「お土産」にやってきたアメリカ民間船の目的/聖書の「GOD」を「極楽」と翻訳した漂流民・音吉のセンス/モリソン号キング船主の「覚書」を突き返した幕府役人の不見識/日本の将来を憂慮して忠告したオランダ国王の「開国勧告」/「祖法」を誤認してオランダ国王の開国勧告を拒絶した幕閣の愚/開国勧告「門前払い」の背景となった朱子学による「歴史の捏造」

第二章/『前史』としての日米交渉史 後編――日本外交は「嘘つき」で「二枚舌」と喝破したペリー
開国を要求したアメリカ・ビッドル代将との「一週間の攻防」/アメリカの対日交渉を硬化させた「ビッドル代将暴行事件」/日本ことを研究し尽くしたペリーが提言した「砲艦外交」/日本を目指した「ミニ艦隊」に与えられた大統領の“三つの命令”/日本への開国要求直前に琉球と交渉したペリー艦隊の「用意周到」/浦賀奉行所与力・中島三郎助を悔しがらせた「何もしない政権」/ペリーに「嘘つき」で「二枚舌」と喝破された“偽奉行”のお粗末交渉/ペリーに格下の「与力」を「大名」だと信じ込ませた「官位制度」/ペリー艦隊の隠し球「ボートホイッスル砲」が幕府に与えた衝撃/「労災死」した大人物・江川英龍の偉業を生かせなかった幕府の愚/尖閣諸島問題にも通底する日本外交「コトダマ的願望」の源流

第三章/一八五四年編――日米和親条約締結で意識的に行なった誤訳
「国家の大事」に対して対応が常に“ドロナワ”になる理由/英語に堪能なジョン万次郎を日米交渉から外した「幕府高官」/日米和親条約締結でアメリカが「最恵国待遇」となった裏事情/アメリカ密航を企てた吉田松陰を拒絶したペリーの“深慮遠謀”/幕府の「罪人」吉田松陰を生かした長州藩の徳川家に対する怨念/愚劣外交の幕府が次代に強いた「不平等条約」という負の遺産/優秀な人材が集められた「海防掛」を創設した阿部老中の功罪/「誠実で忍耐強く礼儀を守る国」ロシアを激怒させた幕末外交

第四章/一八五五・五六年編――「徳川の終わり」を印象づけた安政の三大地震
黄金を大量に保有していた幕末日本は世界一「豊かな国」だった!?/「徳川政権の終わり」を決定的にした安政年間三つの巨大地震/「朱子学の日本化」の流れを受け継いだ水戸藩・藤田東湖の大功績/幕末に大流行した尊王思想の「推進体」だった藤田東湖の『正気の歌』/勤皇思想を定着させた頼山陽のベストセラー『日本外史』の功罪/老中首座を堀田正睦に譲った阿部正弘の「内憂外患」/初代駐日総領事・ハリスを慨嘆させた幕府の「ぶらかし」外交

第五章/一八五七年編――「討幕の大功労者」ハリスは何をしたか?
幕府を滅亡に追い込んだ「ハリスの“一見正当な”円ドル交渉」/ハリスが「一分銀という信用貨幣」を理解できなかった理由/外交は一流のハリスが幕府に対して用いた切り札「アロー号事件」/「将軍は操り人形」をハリスに気付かせた幕閣との会見打ち合わせ/徳川斉昭の「開国問題」と「将軍後継者問題」における主張の矛盾

内容説明

アメリカを激怒させ、「徳川の終わり」をもたらした「言霊の国」のお粗末外交とは?

目次

第1章 幕末から維新へ1 『前史』としての日米交渉史前編―オランダ国王開国勧告を拒絶した幕府の思惑(「ペリーは突然やってきた」という日本人の歴史認識の大誤解;「捕鯨船の寄港地」を求めて日本に開国を迫ったアメリカの事情 ほか)
第2章 幕末から維新へ2 『前史』としての日米交渉史後編―日本外交は「嘘つき」で「二枚舌」と喝破したペリー(開国を要求したアメリカ・ビッドル代将との「一週間の攻防」;アメリカの対日交渉を硬化させた「ビッドル代将暴行事件」 ほか)
第3章 幕末激動の十五年 一八五四年編―日米和親条約締結で意識的に行なった誤訳(「国家の大事」に対して日本の対応が常に“ドロナワ”になる理由;英語に堪能なジョン万次郎を日米交渉から外した「幕府高官」 ほか)
第4章 幕末激動の十五年 一八五五・五六年編―「徳川の終わり」を印象づけた安政の三大地震(黄金を大量に保有していた幕末日本は世界一「豊かな国」だった!?;「徳川政権の終わり」を決定的にした安政年間三つの巨大地震 ほか)
第5章 幕末激動の十五年 一八五七年編―「倒幕の大功労者」ハリスは何をしたか?(幕府を滅亡に追い込んだ「ハリスの“一見正当な”円ドル交渉」;ハリスが「一分銀という信用貨幣」を理解できなかった理由 ほか)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局在籍中の80年『猿丸幻視行』で第二六回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

120
いよいよ幕末に入りますが、ここら辺のことは様々な文献を読んでいて、よく知っていることが出てきています。島津のお家騒動で斉彬が暗殺されたといわれていることも読んだことがあります。一番気にかかったのは、1854年から55年にかけて大震災が日本で幅広く起こっていることでした。このようなことを見ていると、ちかぢかまた震災が起こるのではという気になります。このシリーズとみなもと太郎さんのコミックは話題が似ている気がします。2016/06/24

ソラ

37
今回はペリー来航あたりの開国前後。きょうかしょてきな知識では知りえなかったことが多い。いつものことだけどここでも言霊と朱子学の影響が大きいな…2015/07/17

だいだい(橙)

34
日本の教科書にはペリーがある日いきなりやってきたように書いてあるが、ロシアもアメリカも繰り返し使節を派遣してソフトに紳士的に開国を勧めてきた。幕府が認めていた唯一の欧州の貿易相手オランダ国王も日本のことを考えて親書を送り開国を勧めた。しかし鎖国を家康伝来の祖法と誤解した幕末の要人たちは「ダメなものはダメ」で失礼な方法で断った。黒船がくるまで何度も前触れがあったのに無視した幕末の徳川幕府は、著者が言うように無策、アホとしか言いようがない。これも「言霊政治」。有事を想定した対策のなさはいまの日本人にも通じる。2022/08/02

デビっちん

31
場面は幕末に。ペリーに突然開国を迫られたというのが自分の中の歴史でしたが、ペリーが来るのは一年も前にわかっていたんですね。わかっていても対策をしなかったのは、背景に言霊思想があるという解説が本シリーズならではだと感じました。逆に考えると、言霊のベースがあるならば良いことを考え続ければ良いのでは?と思った次第です。そうならないのは、デフォルトではマイナスに振れやすからでしょうか。2018/07/01

RASCAL

31
根拠なき楽観、無作為、頑迷、日和見、先送り、有能者の排斥、平和はいかに為政者の危機管理能力を喪失させるものか。「異人は切り殺せ」の小攘夷の人々も同様で、話にならない。おかげで明治維新に至るまでに日本はたくさんのものを失った。でも今も「日本国憲法は祖法でござる」みたいな政治家はたくさんいるし、安保法制に反対するからには、中国の領海侵犯や北朝鮮のミサイルに対し具体的な対抗策がなければならない。「起こらないと思う」「何とかなるのでは」「話し合いで」では江戸幕府と変わらない。現代人も歴史に学ばないと。2015/09/05

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