出版社内容情報
大相撲の腐敗体質を報じ角界浄化を訴え続けた20年の全記録
「月曜日の朝、親方が朝稽古そっちのけで週刊ポストを読んでいました。本場所の支度部屋にも、週刊ポストが何冊か落ちていたのを記憶しています。みんな気にして読んでいたんです。しかし、『こんなことよく知っているな』と感心することがあっても、最終的には『自分のことが書かれなくてよかった』ということになるのです。こうした体験を昨日入門した新弟子から、定年間際の親方まで等しく持っているところが、相撲協会の一番大きな問題なんです。八百長報道のたびに相撲協会は、静観というより無視に近い形でやり過ごしてきました」(「解説」より)
内容説明
角界浄化を訴えて―大相撲20年の裏面史。大相撲を愛するがゆえに、勇気をもって相撲協会に立ち向かっていった元力士や角界関係者の証言で本書は構成されている。
目次
第1章 昭和55年:元十両・四季の花
第2章 昭和63年:双羽黒の付け人
第3章 平成8年:元・大鳴戸親方―刑事告訴
第4章 平成8年:板井の付け人
第5章 平成9年:高見旺―不起訴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イケタク
3
大相撲において長年疑惑として噂される八百長。 長年相撲協会は否定してきたが、2011年に携帯メールから露呈した。 そんな疑惑に対し週刊ポストは古くから報道してきた。 この作品は、大相撲経験者が実名で八百長を告発するものである。 北の富士、千代の富士、双羽黒、曙を中心に赤裸々に語られる。 現理事長の八角、つまり北勝海も「注射力士」として登場する。 今でも白鵬を中心にモンゴル勢の八百長が噂される。 相撲協会は否定するだけではなく、疑われない組織、体制作りが必要だろう。2018/01/15
コニタン
2
大相撲の千秋楽になると、7勝7敗の力士が勝つ取り組みが相変わらず多い!昔の相撲は八百長だらけ!今は外国人だらけ!2016/05/14
MIKETOM
0
千代の富士が八百長の総元締め。彼の54連勝のうち八百長じゃない取組は10数番程度とか、ホントなのかね?2015/03/28
かっちん♪
0
八百長、信じたくないが、大相撲ファンを震撼させたあの事件があっただけに、書いている内容もそうなのかなぁーと思わざるを得ない。何とも切ない。2015/03/09
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