出版社内容情報
絶命して束の間、娘は血を血で争う宿敵の家の長女として甦った！？
人呼んで楚留香とは、修羅場にのぞんで残り香を留めて去って行く義賊である。江南の擲杯山荘を訪れた時、左軽侯のひとり娘が息をひきとった直後、血の抗争を続けてきた敵、施家荘の長女となって甦るという怪異な事件に遭遇した。敵の家をさぐると、確かに施家荘の娘は死んでいる。しかも背後には、天下第一剣客と恐れられる血染めの衣が待ち受けていた。死体を借りて他人が甦る〈借屍還魂〉の真相とは？ 古龍の代表作、本邦初登場！
内容説明
人呼んで楚留香とは、修羅場にのぞんで残り香を留めて去って行く義賊である。江南の擲杯山荘を訪れた時、左軽侯のひとり娘が息をひきとった直後、血の抗争を続けてきた敵、施家荘の長女となって甦るという怪異な事件に遭遇した。敵の家をさぐると、確かに施家荘の娘は死んでいる。しかも背後には、天下第一剣客と恐れられる血染めの衣が待ち受けていた。死体を借りて他人が甦る「借屍還魂」の真相とは？古龍の代表作、本邦初登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
11
中華圏では大人気らしいですが日本ではあまり人気がない武侠小説です。作者はこのジャンルの代表的な作家の一人です。主人公の楚留香は武術の世界でかなり名を知られるほどの使い手で、大変な色男です。この巻では友人の娘が死に、息を吹き返した時には別人の魂が入っていたという事件が起きます。本当の娘の魂はどこへ行ってしまったのか、謎が謎を呼ぶ展開に…。江戸川乱歩の少年探偵団が好きだった人なら楽しめるのではないかと思います。もちろん武侠小説につきものの名前のついた技を繰り出す熱い戦いもあるので、バトルマンガの好きな方も。2016/02/14
辺野錠
3
古龍先生の邦訳一冊目だけどこの話は武侠要素と言うよりミステリー要素の方が強めだったと言う感想。死者がよみがえってその人格は別人のものになっていたと言うブッ飛んだ謎にそれなりに合理的な説明を付けるのが良かった。2021/03/10
