出版社内容情報
臨床心理学の第一人者・河合隼雄が日本の古典物語を対象に、第一線で活躍する作家・学者10人と対談。古典を現代の物語として読み解き、古典のおもしろさ、現代を生きる様々な知恵を導き出す。主な対談者=田辺聖子、大庭みな子、ドナルド・キーン、井波律子、他。
臨床心理学の第一人者・河合隼雄が、国文学者・作家と対談。古典物語の背景に潜む日本人の多様な心模様を明らかにする。日本古来の『物語』を、現代の〃物語〃として読み解き、古典の面白さ、現代を生きる様ざまな知恵を発見。斬新でユニークな古典への手引書でもある。 本巻は『物語をものがたる』、『続・物語をものがたる』の続編で、最終巻である。 対談者は、田辺聖子、大庭みな子、ドナルド・キーン、井波律子など第一線で活躍する作家・学者など10人である。
内容説明
日本の古典文学との出会いと感動、新しい物語世界への扉を開く。
目次
狭衣物語―叶わぬ恋の行方(大槻修)
住吉物語―継子のサクセス・ストーリー(三谷邦明)
伊勢物語―夢かうつつの人生模様(大庭みな子)
更級日記―文学少女の見た夢と現実(ドナルド・キーン)
我身にたどる姫君―アイデンティティの探求(三田村雅子)
大和物語―世相を映す歌語り(光田和伸)
蜻蛉日記―自我にめざめた女の一生(河添房江)
中国史の女たち―伝説の美女から女帝まで(井波律子)
朝鮮宮廷物語―恨のものがたり(梅山秀幸)
愉しき哉、ものがたり(田辺聖子)
著者等紹介
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年兵庫県生まれ。京都大学理学部数学科卒業後、スイスのユング研究所より、日本人初のユング派精神分析家の資格を取得。京都大学教授、国際日本文化研究センター教授、同所長を経て、現在、文化庁長官・京都大学名誉教授
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