続々 物語をものがたる―河合隼雄対談集

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 14X20cm
  • 商品コード 9784093873796
  • NDC分類 913.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

臨床心理学の第一人者・河合隼雄が日本の古典物語を対象に、第一線で活躍する作家・学者10人と対談。古典を現代の物語として読み解き、古典のおもしろさ、現代を生きる様々な知恵を導き出す。主な対談者=田辺聖子、大庭みな子、ドナルド・キーン、井波律子、他。

 臨床心理学の第一人者・河合隼雄が、国文学者・作家と対談。古典物語の背景に潜む日本人の多様な心模様を明らかにする。日本古来の『物語』を、現代の〃物語〃として読み解き、古典の面白さ、現代を生きる様ざまな知恵を発見。斬新でユニークな古典への手引書でもある。 本巻は『物語をものがたる』、『続・物語をものがたる』の続編で、最終巻である。 対談者は、田辺聖子、大庭みな子、ドナルド・キーン、井波律子など第一線で活躍する作家・学者など10人である。

内容説明

日本の古典文学との出会いと感動、新しい物語世界への扉を開く。

目次

狭衣物語―叶わぬ恋の行方(大槻修)
住吉物語―継子のサクセス・ストーリー(三谷邦明)
伊勢物語―夢かうつつの人生模様(大庭みな子)
更級日記―文学少女の見た夢と現実(ドナルド・キーン)
我身にたどる姫君―アイデンティティの探求(三田村雅子)
大和物語―世相を映す歌語り(光田和伸)
蜻蛉日記―自我にめざめた女の一生(河添房江)
中国史の女たち―伝説の美女から女帝まで(井波律子)
朝鮮宮廷物語―恨のものがたり(梅山秀幸)
愉しき哉、ものがたり(田辺聖子)

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年兵庫県生まれ。京都大学理学部数学科卒業後、スイスのユング研究所より、日本人初のユング派精神分析家の資格を取得。京都大学教授、国際日本文化研究センター教授、同所長を経て、現在、文化庁長官・京都大学名誉教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

16
王朝物語対談集第3弾(最終巻)。10名の国文学者や作家との代表的な王朝物語(中国、朝鮮を含む)が題材。実に其々が興味深い、人の愚かしさ、嘆かわしさ、しかしながら共感を覚える話が沢山。古典の愉しさを知る。D.キーン氏が“難しいことを考えず、まず現代語訳を読み関心が深まれば原典に向かうとよい”と云っていたと著者の河合先生が「あとがき」で述べる、全く同感!特に、中国古典と朝鮮宮廷物語の紹介に興味深々、また最後の源氏を題材にした田辺聖子氏との対話が圧巻だった。現代訳源氏(与謝野、田辺、瀬戸)の読み比べを是非とも。2013/05/15

そうび

2
題名しか知らない古典作品のあらすじ、物語の構造を知ることが出来て面白かった。朝鮮の女流日記については韓流ドラマ好きなので理解しやすい。「源氏物語」や「蜻蛉日記」の展開が変わるのは数多の男性との交流で考え方が変わったから、というのはどうなんだろうなあ。2018/08/02

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