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泡のサイエンス―シャボン玉から宇宙の泡へ

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314008921
  • NDC分類 431.83
  • Cコード C0040

出版社内容情報

泡ほど謎に満ちて不思議なものはない


私たちの住む宇宙は多様な泡で満ちあふれている。シャボン玉、パンやビールの泡もあれば、プラスチックやシェービング・クリームの泡、生きている細 胞や組織の泡、海の波頭の泡に火山の軽石の泡、時空を形どる微細な量子の泡、そして宇宙や銀河も泡から構成される。こうしたミクロからマクロま で、宇宙あまねく有りし泡の素晴らしき多様性の世界に分け入る。


はじめに - 「見過ごされている物質」

1 泡とは何だろう―シャボン玉の幾何学
    柔らかい物質
    空気の城
    表面張力
    最小化原理
    ケルヴィン卿のベッドスプリング

2 泡を調べる―撮影装置、レーザー、コンピューター
    泡の画像をつくる
    泡の集まりの力学
    バーチャルな泡
    泡箱
    エネルギーの泡
    泡研究に驚かされる

3 食べられる泡―パン、ビール、カプチーノ
    焼かれる、醸造される
    黄金色のクレマと白い泡ミルク
    ホイップクリーム
    泡立つ清涼飲料水
    軽い食べ物
    キッチン技術の味を楽しむ

4 実用的な泡―コルク、エーロゲル、シェービングクリーム
    軽石、海綿、コルク
    「発泡プラスチック」
    包装とゴミ処分場
    エーロゲルと発泡金属
    液体の泡
    意図せざる泡
    シャンパンのなかでの踊り

5 生きている泡―細胞、ウイルス、医療用の泡
    生命の基礎をなす細胞
    泡を通して息をする
    カエルの親と発情したウズラ
    治療用の泡
    有害な空洞
    数学的に完璧な生物
    意図せざる泡

6 地球上の泡―火山、海洋、気候
    火山の泡
    軽石のなかの硫黄を保存する
    その他の空洞だらけの岩
    泡立つ海原
    海の音
    サーフゾーン

7 宇宙の泡―量子、彗星、銀河
    宇宙塵を捕らえ、ローバーを暖かく保つ
    「どこまでいっても泡なのだ」
    プランクの泡立った海
    ビッグバンを膨らませる
    泡の地図をつくる
    泡の素晴らしき多様性

内容説明

私たちの宇宙は多様な泡に満ちあふれています。生活に身近な石鹸やビールの泡のほかに、原子・分子の世界から大宇宙の構造まで、泡は形を変え出現します。また実用面では、食べるもののみならず、医療やゴミ処理や宇宙探検にいたるまで、泡は活躍しています。本書は、驚くほど多岐にみちた泡の魅力的な世界へ読者を誘います。

目次

1 泡とは何だろう―シャボン玉の幾何学
2 泡を調べる―撮影装置、レーザー、コンピューター
3 食べられる泡―パン、ビール、カプチーノ
4 実用的な泡―コルク、エーロゲル、シェービングクリーム
5 生きている泡―細胞、ウイルス、医療用の泡
6 地球上の泡―火山、海洋、気候
7 宇宙の泡―量子、彗星、銀河

著者等紹介

パーコウィツ,シドニー[パーコウィツ,シドニー][Perkowitz,Sidney]
エモリー大学物理学教授。物質の光学的性質の研究で知られ、泡の実験室を主宰。市民向け講演「ビールの科学」をおこなうなど、泡の魅力をさまざまな機会に語りかけている

はやしはじめ[ハヤシハジメ]
1933年生まれ。昭和薬科大学名誉教授

はやしまさる[ハヤシマサル]
1967年生まれ。東京大学卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き

18
泡の科学、物性物理について。エスプレッソから始まり、パン、ビール、シャンパン、石油掘削や金属製造、ポリ製品の生活用品、美しいシャボン玉、地球活動の地質学的歴史を知る軽石、そして大好きな宇宙の大規模構造、銀河群の連なる泡。球には出来ない膜の特性が織りなす様々な変化。彗星の粒子をキャッチするエーロゲル。宇宙の銀河の泡状の配置を示すことができる。シャボン玉大好き。知りたいことが自分の好きなことを通して理解出来る幸せ。何年も何度も何度も繰り返し読む愛読書です。私は壊れないシャボン玉を作るのが夢。つづきは物語で。2023/01/10

宇宙猫

9
挫折2022/12/27

driver1988

2
これが絶版になっている事実は重く受け止めなければならない。泡というありふれたものであるがゆえに「解明済み」の烙印を押されているのだろうか。最近は学際研究とか、境界領域とか言って今までの学問が扱ってこなかった現象を研究するのが流行っている(?)ようであるが、泡の研究はメインストリームからは遠そうである。逆に言えばこれからの研究対象として魅力的ということだ。2011/01/23

LouLou

1
ウィットに富んだ理科本は、幸いなことに数多くある。本書もそんな1冊。極微の泡世界から極大のそれへ。

yooou

0
☆☆☆★★2005/01/16

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