出版社内容情報
一連の不祥事が招いた深刻な警察不信。「改正警察法」は、果たして本当に改革の核となりうるのか? 警察のあるべき姿を照らし、再生への道筋を示す提言と啓蒙の書。市民からの素朴な疑問に答えるQ&Aコラム付き。
神奈川県警に端を発する一連の不祥事がもたらした深刻な警察不信。2000年11月には、警察刷新会議の緊急提言を受けて「改正警察法」が成立。しかし、積み残された課題はあまりにも多い。果たして本当に改革は成し得るのか? 日本の警察機構に深く切りこみ、数多くの著書を上梓してきた著者が、21世紀の日本の警察に警鐘を鳴らす。国家権力の手先ではなく、真に「市民」を守る機関として、警察が再生を果たすためには、いったい何が必要なのか。国内外に取材した豊富な資料と現場からの真摯な声をもとに、百年に一度の改革を提言。真の改革は「市民」抜きでは語れない。本書は「警察」を市民の手に取り戻すための、啓蒙の書でもある。
内容説明
一連の不祥事がもたらした警察への不信。「改正警察法」は改革の核となりうるか。
目次
第1章 警察庁を純行政官庁に
第2章 都道府県警を純自治体警察に
第3章 国家警察の創設
第4章 公安委員会の強化
第5章 キャリア警察官制度の廃止
第6章 開放的な不祥事対策
第7章 市民の警察化、警察の市民化
著者等紹介
久保博司[クボヒロシ]
1941年長崎県生まれ。早稲田大学文学部卒業。公務員、業界紙記者、翻訳者を経てノンフィクション作家になる。『日本の警察』『日本の検察』(講談社文庫)、『詐欺師のすべて』(文芸春秋)、『警察官の「世間」』(宝島社新書)など、著書多数。近著に、『日本警察の不幸』(小学館文庫)、『警察手眼』(講談社)、『警察崩壊!』(宝島社文庫)がある
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