出版社内容情報
人はなぜ言葉でわかりあえるのか。それは言葉に潜む様々な機能を巧みに活かして使っているからです。そうした人間の言語活動を広告のコピー・童話・詩(谷川俊太郎・宮沢賢治・草野心平など)・マンガ(吉田戦車)などのなじみの深い実例をもとに平易に紹介。
言葉には多用な機能があります。にもかかわらずわれわれ人間は、言葉のそうした機能を意識して使うということはめったにありません。しかし、コミュニケーションなどの人間の言語活動を注意深く観察してみますと、ある時は意識的に、またある時は無意識的に言葉の内部に存在する機能を巧みに引き出して使っていることがわかります。本書は、そうした言葉のもつ機能の数々を、広告のコピー・童話・詩(谷川俊太郎・宮沢賢治・草野心平など)・マンガ(吉田戦車)等々、なじみ深い実例をもとにわかりやすく紹介しています。人間が実際にあやつりあやつられてきた言葉の機能の広さと奥深さを再確認させるとともに、「言葉とはなにか」というもっとも根本的な問題に対する一つの答えを与えてくれる一冊です。
内容説明
“ことば”はいかにして“ことば”になるのか?人はなぜその“ことば”でわかりあえるのか?“ことば”がもつ力や働きの秘密を、コミュニケーションという言語活動を通して解き明かした、新進気鋭の言語学者の意欲作。
目次
序章 ことばの地平線を求めて
第1章 ことばは嘘をつく
第2章 名は体をあらわす
第3章 詩になったことば、ならなかったことば
第4章 ことばを生きること
感想・レビュー
-
- 和書
- 桂文楽のちょっと粋な話