出版社内容情報
学派の「壁」を越える、初めての知的冒険
現代経済学への批判が絶えない。日本の大学では、標準的な履修コース(ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学)が普及しているが、学生の間からは数式やグラフばかりで学習する意味を見出せないとの声をよく聞く。「経済学は役に立たない」と切り捨てるビジネスパーソンも少なくない。
経済学とはどんな学問で、根底にはどんな考え方があるのか? 経済学の「前提」をよく理解せずに教科書や入門書を手に取り、経済学を学ぶ意義が分からないまま、消化不良を起こしてしまう人が多いようだ。
そこで、本書では主流派と異端派の諸学説の原典や基本的な考え方を網羅し、経済学という学問の本質を掘り下げたうえで、経済学との付き合い方を提言する。
著者は日本経済新聞で、日本銀行や大蔵省をはじめとした経済官庁や銀行などさまざまな業界を取材する一方、岩井克人『経済学の宇宙』を手掛けるなど、ジャーナリズムとアカデミズムを自由に行き来してきた、経済論壇では稀有の存在だ。正統派と異端派の学派の壁を軽やかに飛び越え、一冊で経済学のすべてを描き切った渾身の経済学案内。
内容説明
新古典派からマルクス経済学、行動経済学から神経経済学まで、すべての学派を網羅した、はじめての経済学案内。
目次
第1章 経済学者の類型
第2章 経済学とは何か
第3章 ミクロ経済学の奔流
第4章 マクロ経済学の激動
第5章 「異端派」経済学の興亡
第6章 現代経済学の新潮流
第7章 経済学の多様性
著者等紹介
前田裕之[マエダヒロユキ]
学習院大学客員研究員、川村学園女子大学非常勤講師。東京大学経済学部卒業後、1986年日本経済新聞社入社。東京経済部、大阪経済部、経済解説部編集委員などを経て2021年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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