集英社文庫<br> スローグッドバイ

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集英社文庫
スローグッドバイ

  • 著者名:石田衣良【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087478167

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内容説明

「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」。恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。彼女に青年の心は届くのか(「泣かない」)。上手に別れるため最後にいちばんの思い出の場所へいく。そんな「さよならデート」に出かけたふたりが見つけた答え――(「スローグッドバイ」)など、普通の人たちの少しだけ特別な恋を綴った10篇。出会いから別れまでの一瞬一瞬をやさしく描く傑作短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ユザキ部長

101
トランクにある十二連装のCDプレイヤー、前奏曲という名のスポーツクーペ(笑)なつかしい。かれこれ15年?20年弱前?短編なので大した感想はないがどれもこれもお洒落だなぁと思ってしまう。きっと色褪せない思い出ばかりなんだろうな。2016/11/23

優希

97
とても綺麗な短編集でした。さよならから始まる物語ですが、はじまりの話とも捉えることができると思います。普通の人たちの少し特別な恋。1つ1つがきらめいていて、恋する人たちに向けた視線が優しい。くすぐったくなるような甘さがまた好みでした。一瞬一瞬が丁寧で、静かに1つずつの物語を味わう読み方が正しいのかなと思います。2016/03/17

再び読書

87
読んでいて、嫌味が感じられない清清しい短編集。その反面、感動、苛立ち、悲しみが前面に出てこない物足りなさもある。ただ、総じて言うと気持ちよく読めた。荒っぽい言い方をすれば、SEX描写がある、片岡義男風と言う感じがしました。ぼちぼち、他の作品も読んでみます。2013/07/27

65
輪郭のない、ぼんやりとした優しい恋愛の形。どの話も別れは切なくも美しく、始まりはもどかしく甘い。同じ年頃の彼等は、特別な理由なく恋が始まったり終わったりすることに躊躇いもしなかった。ゆるやかな流れの中で、涙を流し傷付きながら、誰かを想っていた。どこか置いていかれた気分になるのは、理解出来ない、美しすぎる関係が広がっているからかもしれない。わからないから、わかりたいと思う。怒るという感情を感じさせないこの空気は嫌いじゃない。激しく揺さぶられることはないけれど、ゆっくりとすすむ時を感じることができる本。2013/06/27

mayu

52
再読。20代くらいの男女の恋愛短編集。初読の時も今も、お気に入りは表題作だ。さよならデート。初読ではこの意味に衝撃を受けて憧れた。学生の頃実行してみたけれど、小説のようにはいかなくて虚しさが残った。どちらかに想いが強く残るなら難しいだろうことはわかるけど、やっぱり思い出を辿り余韻を残すきれいな終わりに、今も変わらず憧れる。大人になって、恋愛に慎重になったと思う。ちょっとしたことで恋に落ちたり別れたりしていた思いきりや情熱が少し懐かしい。2020/06/17

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