内容説明
誰も知らない師匠・八代目桂文楽の素顔、江戸の香りの残る下町での前座時代、高度成長時代の浮かれたキャバレーetc…ちょっと懐かしい東京と、粋な日常をつづった九代目桂文楽の初のエッセイ。
目次
第1席 あたしの修業時代(九代目桂文楽襲名;弟子になりたい一心で ほか)
第2席 師匠・八代目桂文楽のはなし(八代目文楽と料亭の客;師匠のお供の料亭めぐり ほか)
第3席 芸の話あれこれ(噺家のネタは財産;三遊亭円之助兄サンの思い出 ほか)
第4席 こんなこともありました(借金のカタで結婚!;男の甲斐性 ほか)
第5席 日々雑記と美味しい話(どうせ住むなら「粋な家」;文楽直伝「着物の着こなし」 ほか)
著者等紹介
桂文楽[カツラブンラク]
1938年9月21日、東京・浅草に生まれる。十九歳の時、八代目桂文楽に入門、内弟子として修行を始める。「桂小益」で初高座。73年、真打ち昇進。92年、九代目桂文楽を襲名。同年社団法人落語協会理事に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かん
7
最近落語に興味持ちはじめて。有名な桂文楽師匠ってどんな人なのか知りたくて借りてみたら・・・このお方の本は9代目桂文楽師匠とのこと(笑) それでも先代のエピソードを色々知れて「粋」な話にクスッとすることができました。 噺家の人達って普段の生活でも「粋」な心を忘れないようにしてるんだなあ。 ものの見方、言葉のチョイスが一般人と違ってやっぱり落語家の話術はすげえな。2019/08/27
はにゃん
0
☆なんだかなぁ。先代文楽の話はまぁいいとしても、周りに気を遣っているのか奥歯にものが挟まったような・・・。「こうこうで大笑いでした」とあっても、その面白さは何も伝わってこない。ニュアンスを感じさせてくれない文章なんだな。2010/12/23
くま
0
先代とのエピソードにほっこりします。噺家さんなので仕方ないけど文章はちょっと。先代の噺が聞きたくなって、CDひっぱりだしました。2010/05/31
prefabjubilo
0
平易で分かりやすいコラム集でした。それがいいのかどうかは、意見が分かれるところだと思います。黒門町の師匠ではなく、九代目の文章です。2019/08/14