出版社内容情報
戦後を生き抜いた美容家の凄絶な一代記
「美」とは選び取るもの――捨てたものの上にしか、成り立たない。
長崎に生まれ、戦争に翻弄されながらも、己の運命を切り開いていった美容家・輝山マム。
斬新なアイデアと卓越した美粧技術で一時代を築いた男の凄絶なる人生とは――。
戦後をたくましく、そして麗しく生き抜いた“美容モンスター”の一代記。
『愚か者の身分』『マルチの子』で注目を集める新鋭が、
エステティシャン、ヘアメイク、スタイリストとして、自身が身を置いてきた美容業界に満を持して挑む!
【目次】
内容説明
「美」とは選び取るもの。捨てたものの上にしか、成り立たない。美と欲望、信仰と再生―デビュー作『愚か者の身分』が映画化され注目を集める著者が、自身が長年携わってきた美容の世界に、満を持して挑む!時代の怒涛に翻弄されながらも、運命を切り開いた美容家の物語。
著者等紹介
西尾潤[ニシオジュン]
大阪府生まれ。大阪市立工芸高等学校卒業。ヘアメイク・スタイリスト。2018年、第2回大藪春彦新人賞を受賞。翌年、受賞作を含む『愚か者の身分』でデビュー。同作は2025年に映画化され話題となる。2021年刊行の『マルチの子』で第24回大藪春彦賞候補、第4回細谷正充賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
152
西尾 潤、2作目です。最初美容整形の話かと思いきや、元美容業界の著者が描いた人間ドラマ、長崎の原爆投下から戦後を生き抜いた美容家の凄絶な一代記、感動作でした。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093867742026/01/23
H!deking
67
これもサイン本!いやー感想難しいですね。ざっくりいうと幼少期を第二次大戦中の長崎で過ごした主人公が東京へ出てきて美容の業界でトップに上り詰める!的なお話。今年流行った国宝のような、時代変遷をバックにストーリーが展開していくので次どんな展開が待っているのかドキドキ感を味わえます。美容の世界全く興味ないのにちょっとお肌のお手入れしたくなりますわよ笑これは年ベス入り!2025/12/31
けいぴ
53
戦争で父母と祖母と兄を失い、妹と共に上京した菊男。所持金を騙しとられ、食べていくために男娼として働かされ、遂には妹が行方不明と、前半はあまりにも壮絶。美容室を営む千代子に引き取られてから、一気に菊男の美容の才能が開花していく。妹サタヨとの再会はちょっと強引に感じたが、作者がヘアメイク・スタイリストであるからこそ描ける美容の世界に魅せられた。p246に誤植見っけ!2026/03/02
aki
25
時は太平洋戦争の最中、長崎原爆の被爆により大切な家族を失い、唯一助かった妹と東京に出るも苦難が続き、その上妹まで忽然と姿を消してしまい、安否を気にしながらも美容で成功していた輝山千代子の養子となり、成功をおさめた輝山菊男の壮絶な物語。子供の頃から美容に興味があり、養子になった事で着実に自分の居場所を作っていくが、過去にしてきた事、千代子に対してその裏でしていた事、その強かさから得たもので幸せを奪った戦争への仕返しをした。著者が美容関係の職だけあって、そのリアルさも見もの。とても読み応えのある作品。2025/12/27
marumo
14
ご本人が現役のヘアメイクさんだとは驚きました。長崎での被曝から始まる美のカリスマの一代記。戦後の浮浪児時代までの話はきつかった。本の内容的に重いテーマを読む準備ができてなかったというか。やはり戦争には遭遇したくない…という馬鹿みたいに普通の感想しか出ないわ。そして、いろいろモデルはいそうなキザン・マム氏の美容人生は面白くはあるけれど、地上波の特番っぽくもあります。親切だったり、超越した感じの人たちが、次々と繰り出すけっこう酷い裏切りがさらに特番感を盛り上げているのでした。2026/03/19
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