出版社内容情報
直木賞作家が描く、「今」と「これから」
まったく先の見えない状態で会社を辞めてしまった美月(28歳)。転がり込んだのは母の昔からの友人・市子(56歳)の家。昔なじみの個性の強い大人達に囲まれ、一緒に過ごすうち、真っ暗闇の絶望の中にいた美月は徐々に上を向く。
誰の心にも存在する将来への恐れや不安、葛藤……。自分と格闘する美月を周囲の大人達は優しく見守る。さりげなく、自然に、寄り添うように。
何度も心が折れそうになりながらも、やがて美月はひょんな出会いから、自分自身の夢と希望を見つけていく……。
【編集担当からのおすすめ情報】
現在の仕事に就くずっと前から、大島さんが描く、女性の生き方小説の世界が大好きでした。大島さんにお会いしてからもずーっと「現代の女性の生き方小説をお願いします!」と拝み続け、いつも「心と頭が江戸時代あたりにあって、現代に戻って来れないのよ~」と笑い飛ばされる日々……。でも、ある日、扉は突然開きました。「今、今なら書ける!今はこの小説を書かなければいけない時期!」と奇跡のような言葉が。何の確証もないまま、電車に揺られて山梨のワイナリーに取材に行ったのでした。
そこからは奇跡の連続でした。大島さんの中には、16年前の「あの」人々がずっと生活をして歳を重ね、自分達の人生を歩いていたのです。
直木賞作家・大島真寿美さんにとって、実に12年ぶりの書き下ろし作品。さらに、作家生活30周年記念作品でもあります。
初稿を読んだときは胸が一杯になりました。すごくさりげなく、でも人生に大切なことがたくさんたくさん詰まっているからです。大人、かくあるべし。
是非、この心地よい小説世界にどっぷりと浸かってください。
内容説明
まったく先の見えない状態で会社を辞めてしまった美月(28歳)。転がり込んだのは母の親友・市子(56歳)の家。昔なじみの市子たち個性の強い大人に囲まれ、一緒に過ごすうち、絶望の中にいた美月は徐々に上を向く。誰の心にも存在する将来への恐れや不安、葛藤。何度も心が折れそうになりながらも、やがて美月は自分の夢と希望を見つけていく…。
著者等紹介
大島真寿美[オオシママスミ]
1962年愛知県名古屋市生まれ。1992年「春の手品師」で第七四回文學界新人賞を受賞し、デビュー。2012年『ピエタ』で第九回本屋大賞第三位。2019年『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で第161回直木三十五賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiace9000
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Ikutan
夜長月🌙@新潮部