出版社内容情報
ビタミンDは悪性度の高いがんの再発・死亡を73%抑制
日本人の死因の第一位である「がん」。2人に1人ががんになり、4人に1人ががんで死亡している。その治療法は、手術や放射線、抗がん剤の三大治療がメインで、最近では免疫チェックポイント阻害薬など新たな方法も登場している。しかし、強い副作用やハイコスト、効果が限定的など、無視できないデメリットがある。
そんななか、東京慈恵会医科大学分子疫学研究部部長であり教授である著者の研究が今、注目を集めている。著者が提唱するのは「ビタミンD」を用いた治療法。研究によると、「ビタミンDは、悪性度の高い一部のがんの再発・死亡を73%も抑え込む」という。ビタミンDは基本的に日に浴びること、もしくは安価なサプリメントで摂取でき、副作用の心配がなく、効果のおよぶ期間・部位は広範囲にわたる。
なぜ、ビタミンDががんに効くのか。ビタミンDとはなんなのか。ハーバードや著者の研究で得られた科学的エビデンスを基に、ビタミンDががんに作用するメカニズムを解き明かすとともに、新たな夢の治療法として確立させるべく取り組んでいる最新の研究を紹介する。
内容説明
がんで死にたくなければ毎日ビタミンDを摂ればいい!ハーバードや著者の独自研究で得られた科学的エビデンスを徹底解説!ビタミンDで悪性度の高い一部のがんの再発・死亡を73%防げた!人を死に至らしめる「死ぬがん」と、あわてて治療しなくてもいい「死なないがん」がある!
目次
プロローグ~ビタミンDはがん医療のゲーム・チェンジャーになれるか~(白血病と私;「私ぬがん」と「私なないがん」:何が違う? ほか)
第1章 スーパービタミン「D」の驚くべき効果(ビタミンDの不思議;ビタミンDはビタミンにあらず! ほか)
第2章 「がんの新常識」を知って、正しく恐れよう(「がん」とはどういう病か;「がんは死ぬ病」という常識が覆った! ほか)
第3章 がんとビタミンDの関係―Dは「死ぬがん」ほどよく効く(ビタミンDは第6のがん治療となり得るか?;ビタミンDの抗がん効果を検証する「アマテラス試験」をスタート! ほか)
著者等紹介
浦島充佳[ウラシマミツヨシ]
1962年、愛知県生まれ、東京育ち。東京慈恵会医科大学分子疫学研究部部長・教授。小児科専門医。86年、東京慈恵会医科大学卒業後、附属病院において骨髄移植を中心とした小児がん医療に献身。93年、医学博士。94~97年、ダナファーバー癌研究所留学。2000年、ハーバード大学大学院にて公衆衛生修士取得。13年より東京慈恵会医科大学教授。小児科診療、学生教育に勤しむ傍ら、分子疫学研究室室長として研究にも携わる。9・11米国同時多発テロに強い衝撃を受け、医師として大勢の尊い命を守るべく活動するようになる。専門は小児科、疫学、統計学、がん、感染症。現在はビタミンDの臨床研究にフォーカスしている。またパンデミック、災害医療も含めたグローバル・ヘルスにも注力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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