七度笑えば、恋の味

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093865715
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第1回「日本おいしい小説大賞」受賞作!

「幸福な食卓」なんて、私にはきっと一生訪れない――――。
自分の容貌に強烈なコンプレックスを抱く28歳の日向桐子は、人目に触れぬよう外では常にマスクと眼鏡を身につけて暮らしている。勤務先である、「優しい料理」のサービスに力を入れる単身高齢者向けマンション『みぎわ荘』でも、職場の人間関係をうまく築くことができない。もう辞めよう、そう思っていた桐子の前に現れたのは、『みぎわ荘』最上階の住人で、72歳の不良老人・匙田譲治だった。小粋な江戸弁で話す匙田に連れてこられた「居酒屋やぶへび」で、大雑把ながら手際よくつくられた温かい料理と、悩み多き人生を懸命に生きる心優しい人々との対話を通じ、桐子の心は少しずつほぐされてゆき……。
44歳差の恋、はじまる!? おいしい料理シーンが散りばめれられた、心温まる恋味小説! 本当の自分でいられる場所を見失っているあなたへ。温かくてほっと安らぐ、極上の「おいしい小説」はいかがですか?



【編集担当からのおすすめ情報】
第1回日本おいしい小説大賞、圧倒的満票の受賞作!!
山本一力氏、柏井壽氏、小山薫堂氏絶賛! 待望の書籍化!!

著者等紹介

古矢永塔子[コヤナガトウコ]
1982年青森県生まれ。弘前大学人文学部卒業。2017年より小説を書き始める。「七度洗えば、こいの味」で第1回日本おいしい小説大賞受賞。同作の改題『七度笑えば、恋の味』でデビューを飾る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

202
夫は彼女を愛している。本体の私とは比べ物にならないほど、生き生きとした魅力にあふれた彼の『妻』を。―なんのこっちゃと思うでしょ?いやいやこれは怖いです。私にはこの結婚生活は無理!読友さんが「読まないのは損してる。」と仰せの通り損するところだった(笑)カバーはちょっと想定外ではあるけれど、面白く一気に読了。美しさは罪?類稀な美しい桐子の罪っていくらなんでもねぇ。いやいや気持は桐子になって読んだのでやっぱ、匙田に惚れるわ私も。その後が気になるところ。【第1回日本おいしい小説大賞受賞作品】2020/10/03

みっちゃん

175
特異な容貌のせいでどんな時にもマスクを外せない主人公。何故?ミステリータッチに始まるが、実はとても心温まる物語。半ば人生を諦めていた彼女がある出会いをきっかけに、徐々に生きる力を取り戻す中で自分の本当の願いに気付き、気持ちを真っ直ぐに伝えられるようになるまでの心の揺れ動きが丁寧に描かれていて、いつしかわくわくどきどきしながら頁を捲る自分がいた。実りある人生に必要なものは、美貌やお金、何不自由のない生活ではなくて、本当の自分を受け入れて必要としてくれる存在なのだ、と改めて気づかせてくれる。2020/10/23

sayuri

135
第1回「日本おいしい小説大賞」受賞作と言う事で、美味しそうな料理の数々が登場するが、それはどちらかと言えば補助的な役割で軸になっているのは人間関係。容貌に強烈なコンプレックスを抱く28歳の桐子とインスタに捏造した理想の夫婦の姿をアップする夫。72歳の不良老人・匙田譲治との関わりで桐子の心が解きほぐされて行く。極端なエピソードもあったが、心理描写が細やかに描かれていて引き込まれた。なんと言っても匙田がカッコ良く、年齢なんて関係ないと思える人間力に惚れてしまう。濃い内容とミスマッチな装丁・タイトルが勿体ない。2020/03/18

fwhd8325

121
新作「今夜、ぬか漬けスナックで」 が面白かったので、読んでみました。設定についていけない点はあるのですが、それは読み物としてはありかなと思いました。主人公がどれだけ美人なのか、なかなかイメージが浮かばないのですが、慣れてしまえばなんてことないのかもしれません。各章が料理名になっていますが、物語と料理のタイトルが分離しているように感じられたのが残念です。2022/12/28

machi☺︎︎゛

115
表紙の絵がちょっと苦手でスルーしてたけど「おいしい小説大賞」の大賞受賞作と知って読んでみた。結果は読んで良かったしこの作家さんの本をもっと読みたくなった。主人公は28歳の桐子。いつも大きな眼鏡とマスクで顔を隠すように目立たぬように生きていた。顔に傷やアザなどあるのかと思いきやまさかの正反対の理由。自分の姿にも気持ちにも嘘をついて生きてきたけど、職場の高齢者向けマンションに住む匙田さんとの出会いでどんどん変わっていく。美味しそうなご飯と楽しい仲間、44歳差の恋⁈ピリッとしたスパイスも効いた話で面白かった。2022/10/01

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