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ディアレストガーデン

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093863254
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『マンゴスチンの恋人』の著者、待望の新作

茜、19歳。夭逝した著名な画家・岸杜秋のひとり息子。
爽子、27歳。20歳の時に結婚して3か月の夫・秋を亡くす。
遺された「唯一の家族」として、互いが亡き人の思い出を抱きながら7年を過ごしてきた。いつしか大人の入口に立っていた茜は、さまざまな出会いを重ねて子どもの時代からの決別を余儀なくされていくーー。
第12回小学館文庫小説賞受賞作であり、『ダ・ヴィンチ』プラチナ本にも選ばれた『マンゴスチンの恋人』の遠野りりこ、待望の最新作。前作ではセクシャルマイノリティの恋を繊細に描いた著者が、本作では血縁に無い唯一の「家族」を通して、主人公の少年期との決別を爽やかに、切なくほろ苦く描きます。

内容説明

茜、19歳。夭逝した著名な画家・岸杜秋のひとり息子。爽子、27歳。20歳で結婚、3か月後に夫・秋を亡くす。遺された“家族”として、亡き人の思い出を抱きながら互いを拠り所として7年を過ごしてきた。いつしか大人の入口に立った茜は様々な出会いを重ねて子ども時代からの決別を迫られていた―。

著者等紹介

遠野りりこ[トオノリリコ]
1975年、東京生まれ。2008年、「朝顔の朝」で第3回ダ・ヴィンチ文学賞読者賞を受賞、『朝に咲くまでそこにいて』(同作品改題)でデビュー。2011年、『マンゴスチンの恋人』で第12回小学館文庫小説賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

68
父が亡くなった後も父の再婚相手・爽子との二人暮らしを続けて7年の月日が経ち、一人息子の茜は19歳、爽子は27歳になった。僕たちはただ、今の生活を守りたかっただけなのに、時が許してはくれなかった・・。何よりも彼らの関係がどこか不自然だと分かっていながらも、それを影で支えてきた父親の友人・宮本や叔母が偉いなと思いました。そして憎まれ口を叩きながらも心優しいサオリの存在には随分救われたような気がします。彼らの未来に幸あれ!読了後はウイスキーをロックで飲んでみたくなりました。★★★★2012/06/03

ぶんこ

49
著者初読みでした。ちょっとした町の風景などの描写が美しく、久々に純文学気分を味わいました。青春真っ盛りに読んでいたら嵌まったと思いますが、還暦過ぎには少々面映ゆい。12歳の少年と20歳の歳若い後妻だった7年前、父であり最愛の夫を突然喪った二人が寄り添いあって生活し、気付くと19歳と27歳。モデルをしているサワコが有名になるにつれ、世間の目はスキャンダルと捉えそうです。そう思う自分に苦笑いが出ます。周囲にいる大人たちの温かいことに癒され、新たな道を歩き始める二人にも癒されました。2017/08/16

そのぼん

37
全体的に静かな雰囲気の作品でした。年の近い義理の母と暮らしており、バーテンダーのバイトをしたりしながら生活している、ちょっと訳ありの少年が主人公でした。そのわりには暗さもなく、スラスラ読めました。2013/08/20

しょこら★

19
27歳の義理の母親と19歳の息子、夫(父)を亡くした幼い彼らの、痛々しく悲しい傷の嘗めあいの物語。先が見えなくて、傷つけることでしか自分を表現できない茜。先を見ようとせず、目を閉じ続ける爽子。大人になりたくなくても、現実を見たくなくても、そんな我が儘な子ども支えてくれるのはいつだって現実を見てる大人なんだよね。マスターの『やりたいことをやらないうちに、やりたいことすら思いつかなくなる…』がグサリと来た。マスター好きです。2012/07/25

16
十九歳の高校生・茜と亡き父の後妻で二十七歳のモデル・爽子。爽子にプロポーズを迫る男性が現れることで、二人きりの生活のほころびが見えはじめる。お互いに依存していることに気づいてしまう。茜はサオリの元に逃げるが、逃げ切れないことを悟り、逃げることをやめ、前に進み始める。そんな彼の今後に期待したい。2013/06/17

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