家宝の行方―美術品が語る名家の明治・大正・昭和

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784093861366
  • NDC分類 361.81
  • Cコード C0021

出版社内容情報

美術品の売買を通して華族社会の変貌を描く

 東京の五島美術館に所蔵されている「源氏物語絵巻」は、もと阿波徳島の蜂須賀家が所蔵していたものである。これは明治末年に、「たったの7円」で個人に売られ、戦後になって五島美術館の所蔵になったという。このように明治末年から昭和の戦前期は、「売立ての時代」というべき時代で、各地の名家が所蔵してきた国宝級の美術品が取引されていた時代である。しかし、まったく売るべき家宝をもたない華族も数多く存在していた。本書では、美術品の移動を見ることで、そこにひそむ近代国家の中での「華族」をはじめとする上流階級が背負っていた矛盾に鋭く迫っている。

内容説明

先祖伝来の家宝は、なぜ華族の手を離れたか。近代化の嵐のなかで動揺し没落していった華族たち。彼らは、秘蔵の家宝を売却することで、生き延びようともがきつづけた。

目次

序 海外に流出した名宝(なぜ『吉備大臣入唐絵巻』は流出したのか)
1 売立をした人々(尾張徳川侯爵家の家宝売買;酒井家売立ての内情 ほか)
2 売買される名宝(侯爵家の秘宝;徳川御三家と蜂須賀家 ほか)
3 数奇の世界(美を愛した実業家;数奇と能楽 ほか)
4 華族社会の変動(華族の一〇〇年;さまざまな華族たち ほか)

著者等紹介

小田部雄次[オタベユウジ]
1952年、東京生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得。日本近現代史専攻。現在、静岡福祉大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼちぼちいこか

7
明治維新以降、日本のお宝が海外に流出したのは誰もが知る事実である。その他にも日本の華族制度を創った明治政府かが既得権益貪る媒体であった。ゆがんだ政治は世界の中で戦争、金融恐慌、天災のショックに華族の斜陽を食い止めることが出来なかった。公家は生産性を持たない、大名は昔の栄華にすがり、新興成金に家宝を手放していく様が書かれている。作者の書かれた通り、今政権はこの轍を踏まぬよう全うな政治をして欲しい。嘘はいつかバレる。明治維新に浮かれている時代錯誤は日本の斜陽である。2018/01/22

takao

3
華族の盛衰2022/10/12

人生ゴルディアス

0
すごいデータ量に圧倒されるが、本筋と関係のないことも多い。あと、サブタイトルには明治・大正・昭和とあるが、メインは大正から昭和一桁。明治のことを知りたかったのでやや残念。2013/12/30

cucciola

0
小田部さんという人は皇室や華族関係の研究者のようです。家族の名字が混乱してしまいましたが、明治から昭和の歴史を知るには意外な一面から見れて興味深い。2009/12/28

ちょーのすけ

0
美術品の所有者の変遷についての本かと思って読んだのだが、華族の栄華の変遷に関する本だった。2009/11/16

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