出版社内容情報
日本人の生活のなかから生み出された、誕生から死までの人生儀礼について、その由緒や来歴など儀礼の意味を解き明かす。全体を出産・誕生/子供から大人への道/結婚/親としての時代/葬儀・年忌など7部門、126項目に分け、写真・図版入りで解説する。
「冠婚葬祭」(元服式、結婚式、葬式、祖先祭祀をさす)を扱ったものは数多く出版されている。しかし、現代の人が経験する七五三、入学式(小学校から大学まで)、父親・母親の時代や定年後の第二の人生、そして老後について触れられる事があまりない。 日本人が生まれてから死ぬまでの儀礼を昔と現代の対比をも含めて考察したのが本書の特色である。例えば、「香典」一つとっても、誰もが「いくら包んだらいいのか」と悩むことが多い。もともと香典は、突然の不幸を皆で分かち合うために「お米」を持ち寄ったものだった。こうしたことを知れば、金額の多寡でなく、亡くなった人に対する気持ちだということがわかる。 本書は別の見方をすれば日本人の心情を理解する事典ともいえる。
内容説明
現代行われていないものから定着しているものまで伝統的な日本文化から現代日本社会を理解するための人生儀礼について解説した事典。配列は出生前の儀礼から死をむかえ生まれ変わるまでの年代順。各項目は本文と脚注で構成し、祝い金の平均的な金額なども掲載している。巻末に事項索引を付す。
目次
1 出産・誕生
2 子供から大人への道
3 大人への仲間入り
4 結婚
5 親としての時代
6 第二の人生
7 葬儀と年忌
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