出版社内容情報
今も急発展してきたインターネットも歴史を知らずして、未来は考えられない。この分野における知の巨人と評される著者がその流れをコンパクトにまとめ、ネット政策・規制のあり方を資料価値の高いデータから論じる。決定を消費者に委ねる規制はいかにして可能か。標準化、ガバナンス、料金体系等の重要な議論を軸に新しい視界が開かれる。
内容説明
ダイナミックに変化を続けるテクノロジー、ビジネス、そして私たちユーザー。標準化、ガバナンス、料金体系、表現の自由、経済学―多角的な議論を通じ米国インターネット政策から学ぶための入門的1冊。
目次
1 インターネットを取り巻く技術的・経済的状況の変化(インターネットユーザー数の増加と多様化;インターネット利用のあり方の変化;伝送技術とエンドユーザー端末の多様化;ネットワーク間取引の急激な複雑化)
2 政策の方向性(最適な標準の変化;インフォーマルなガバナンスの不可避的減少;機能の中央集約化;インターネットに関わる料金体系の複雑化;通信媒介の不可避性;不完全な一元化と単一ネットワーク(One Screen)の神話
産業の成熟)
結論
著者等紹介
ユー,クリストファー[ユー,クリストファー] [Yoo,Christopher S.]
ペンシルバニア大学ロースクール教授(通信、コンピュータ、情報科学)。専門はテクノロジーと法、知的財産、競争法等。現在、ネットワークエンジニアリング及び競争政策と、インターネットその他の電磁的通信の規制の在り方に関する関係を中心的課題として研究。近年多方面で議論されているネットワーク中立性に関する議論の中心的存在でもある
波多江崇[ハタエタカシ]
鹿児島県生まれ。2003年京都大学法学部卒業、2006年弁護士登録、TMI総合法律事務所勤務。2014年モルガン・ルイス&バッキアス法律事務所勤務。訴訟・紛争解決・交渉全般、IT関連法、プライバシー(個人情報保護法)、知財、テクノロジーと法・政策、一般企業法務、その他幅広い分野を取り扱う
小竹有馬[コタケユウマ]
神奈川県生まれ。2002年早稲田大学法学部卒業、2006年同大学院法学研究科修了、2006年より株式会社NTTドコモ勤務。2014年ペンシルバニア大学LLM卒業、2014年スキャデンアープス法律事務所勤務、2015年ニューヨーク州弁護士登録。新規サービス設計、M&A、知財、テクノロジーと法・政策、プライバシー(個人情報保護法)、国際仲裁等の業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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