内容説明
四年前、邪馬台国の女王ヒミコはあろうことか身篭り、イヨを生み落とした。男とは生涯交わってはならぬ巫女が何ゆえ身篭り子供を生んだのか。ヒミコは言った、イヨは「神の子」だと。イヨの父親の真偽を巡り激しく対立するヒミコの二人の弟、ユミナヒコとタケル。内紛にゆれるヒミコの心。忍び寄る宿敵、狗奴国の影。その背後で諸国の陰謀が密かにうごめく。はたして邪馬台国に未来はあるのか。
著者等紹介
中島淳一[ナカシマジュンイチ]
画家・劇団エーテル主宰。1975~76年、米国ベイラー大学留学中に英詩を書き、絵を描き始める。日仏現代美術展、クリティック賞、ビブリオティック・デ・ザール賞を受賞。1986年より脚本・演出・出演の一人芝居を上演。演目は『ヒミコ』『ゴッホ』『ナザレのイエス』など30作。公演数は970回を数え、観客数は20万人を超える
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