目次
第1章 聖徳太子「超人伝説」と厩戸皇子の実像―法隆寺の『玉虫厨子』が暗示する「日出ずる処の天子」の“自殺”
第2章 十七条憲法と「わ」の精神の源流―天皇になれなかった皇太子に贈られた「聖徳」の称号
第3章 天智VS天武「壬申の乱」と天皇家の血統―東アジア情勢に翻弄された「皇位継承」の熾烈
第4章 東大寺大仏殿に秘された平城京の深層―聖武天皇はなぜ世界最大の金銅仏を建立したのか
第5章 称徳女帝が画策した「道鏡皇帝」計画―「藤原史観」が錯覚させた「愛人伝説」の真実に迫る
第6章 平安建都を断行した桓武天皇の怨霊対策―風水思想に基づいた「千年都市」設計を大研究
第7章 天皇家を支配した藤原一族の大陰謀―中臣鎌足から藤原道長までの「血と権力」の抗争史
第8章 『源氏物語』の誕生と仮名文学の発達―日本で世界最初の大長編小説が書かれた奇蹟
第9章 言霊信仰と『万葉集』『古今和歌集』の謎―日本人を呪縛する“もう一つの行動原理”とタブー感覚
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年2月、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。現在は執筆活動に専念し、独自の歴史観で『逆説の日本史』を『週刊ポスト』にて好評連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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春
9
一頁めくる毎に、へぇそっか、なるほどそうも考えられるなぁとただただ感心しながら、読みました。資料の写真がたくさんなのも嬉しかった。2014/03/02
miyumo
8
以前読んだ「白村江」や「清少納言を求めて」の時代背景を解説する本書はとても興味深く読めた。大きな柱は、聖徳太子が死後、超人的な政治家として崇められたのも、東大寺の大仏が建立されたのも、平安京が遷都されたのも、聖徳太子が妻との心中(定説ではない?)という異常な死を後の人々が恐れたことや、大仏を建立した聖武天皇が自ら死へ追い込んだ長屋王の祟を恐れたこと、平安京建設を指示した桓武天皇が早良親王の祟を恐れたことなど、当時の政治や人々の生活が「怨霊」によって動いていたということであるが、とても説得力ありました。2022/01/15
ろみ
4
逆説の日本史に色々な写真(ビジュアル)をつけて説明はサラッと、みたいな。逆説の日本史の副読本、のような形で読む方が混乱しないと思う。2012/04/15
さりゅ
4
暗殺ばっかりなので、誰が誰に殺されて怨霊になったのかよくわからなくなりましたが、一覧表があったので便利でした。仏像の解説などの解かり易くて、奈良、京都の旅行のお供に良いかもですね。 2011/12/05
みほ
3
文庫版を読む前に図書館にあったこちらのビジュアル版を。聖徳太子についての記述が興味深かった。仏像の解説も解りやすい。2016/09/18
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