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ハヤカワ文庫
フラミンゴの微笑〈上〉―進化論の現在

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  • サイズ 文庫判/ページ数 407p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150502676
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0145

内容説明

餌をとるフラミンゴの不思議な微笑が明かす生物進化の本質とは何か?ノアの大洪水を「証明」した地質学者が犯していた致命的な過誤とは?大リーグで四割打者が消滅した理由は生物学的にどう説明できるのか?…自然界を丹念に観察するグールドは、先人の業績から縦横無尽に題材を取り、あらゆる事象を徹底的に見直してゆく。科学史上の虚妄を鋭く指摘し、新たな思考の様式と世界観を提示するエッセイシリーズ第4作。

目次

第1部 動物界と例外(フラミンゴの微笑;…そして翅だけが残った;性と体格;つながって生きる;もっとも巧妙なパラドックス)
第2部 理論と認知(アダムのへそ;ノアの冷凍;まちがった前提、良い科学;隠喩が欠けていた)
第3部 分類学の重要性(蜂と白人;作品一〇〇番;人種の平等は歴史上の偶然的な事実である;五の法則)
第4部 傾向とその意味(両極端の消滅;死と変容)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うたまる

1
古生物学者による進化論についてのエッセイ集。読み処は、最新の学説紹介よりもそこに至った科学史上の紆余曲折を愉しむところ。ダーウィン以前に先駆的な功績を築いた者がいたり、偏見やバイアスに囚われ悪名を残した者がいたり。しかし著者は決して後者を断罪している訳ではない。彼らもまたトライアンドエラーを繰り返す科学史の重要なプレイヤーと見做しているからのようだ。上巻の面白テーマは「ダーウィン派対ラマルク派」「変異こそ重要であり本質などは幻想」「進化は錯綜した再現できない歴史の記録」など。不思議と古さは感じない。2023/12/12

tshi

0
生物の進化の多様さとそのダイナミックな変化がよく分かる。進化論について学ぶうえで、とても参考になると思う。2017/05/24

きざはし

0
この巻で何度か繰り返されるのは「現在から見て誤った科学も過去の正当な科学である」ということ。それはまさに、過去の種は現在に至るための未完成な段階ではないとするグールドの進化観と重なって見える。フラミンゴの微笑・性的共食いの妥当性・シャム双生児・クダクラゲの群体・ケルヴィンの斉一説否定・モーペルチュイの後生説・人種の平等は歴史上の偶然の事実・断続平衡と大量絶滅の相互作用。2011/05/29

nata

0
何度目かの再読。2022/11/16

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