P+D BOOKS<br> 金環蝕〈上〉

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金環蝕〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093524131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

総理の金策のため、巨大ダム建設に絡んで政財官を巻き込んだ大掛かりな不正が画策されていた。成否の鍵を握る男は、汚職に手を貸すことを断固拒否するが……。実際の事件を題材に、石川達三が描く話題作の前編。

内容説明

財部は一種の硬骨漢であった。…最後の思い出に、大臣と官房長官とを向こうに廻して、断固として竹田建設を叩き落としてやろうという意慾が、彼の心のなかで静かに疼いていた。―総理大臣の金策のため、巨大ダム建設に絡んで政界、財界、官界を巻き込んだ大掛かりな不正が画策されていた。成否の鍵を握る“電力建設”の総裁・財部は、汚職に手を貸すことを断固として拒否するが…。1960年代に起きた九頭竜川汚職事件を題材として、芥川賞作家・石川達三が鋭い視点で描いた話題作の前編。

著者等紹介

石川達三[イシカワタツゾウ]
1905年(明治38年)7月2日‐1985年(昭和60年)1月31日。享年79。秋田県出身。1935年に『蒼氓』で第1回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。