出版社内容情報
第二次大戦に翻弄された若者を描く秀作二編
第二次大戦に人生を翻弄された“日本版・失われた世代”ともいうべき、ある男の混沌とした青春記「舌出し天使」は、愛のない同棲や不義理と借金など、破滅へとひた走る若者を描いた作品。
他方、「遁走」は、著者自身の軍隊体験と周辺の人物群像を描いた初の長編小説。軍隊の愚劣な日常の中で堕ちていく主人公の意識と、弱者のしたたかな抵抗を描いた、戦争文学の中でも特異な位置を占める作品。
若き日の安岡章太郎“野心作”2作をカップリング。
安岡 章太郎[ヤスオカ ショウタロウ]
著・文・その他
内容説明
戦争に人生を翻弄された“日本版・失われた世代”ともいうべき、ある男の混沌とした青春記「舌出し天使」は、愛のない同棲や不義理と借金など、破滅へとひた走る若者を描いた作品。他方、「遁走」は、著者自身の軍隊体験と周辺の人物群像を描いた初の長編小説。軍隊の愚劣な日常の中で堕ちていく主人公の意識と、弱者のしたたかな抵抗を描いた、戦争文学の中でも特異な位置を占める作品。若き日の安岡章太郎“野心作”二作をカップリング。
著者等紹介
安岡章太郎[ヤスオカショウタロウ]
1920年(大正9年)5月30日‐2013年(平成25年)1月26日、享年92。高知県出身。1953年「悪い仲間」・「陰気な愉しみ」で第29回芥川賞を受賞。「第三の新人」作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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