出版社内容情報
護符を手にしたものが、ストラヴァガント(時空を超えて旅すること)する冒険物語3部作の完結編。タリア覇権獲得をめざすキミチーの都ジリアで、ニコロ公爵は、自分の息子の結婚式を盛大に行うことを計画。一方で、キミチー家とヌッチ家の対立は激化する。ヌッチ家の息子たちは、この結婚式を襲撃する計画を立てていた。ジリアの都をつつむ不穏な空気に一早く気づき、ストラヴァガンテがジリアに集結した。ロンドンにストラヴァガントして、ロンドンで暮らすことを選んだキミチーの公子ファルコは、父を救うために再びジリアにストラヴァガントする。華やかな結婚式の日に起きた襲撃、大洪水、そして、決闘…。若き旅人ストラヴァガンテたちは、迷い悩んだ冒険の末、自分の生きていく場所をみつける。
メアリ・ホフマン[メアリホフマン]
著・文・その他
乾 侑美子[イヌイ ユミコ]
著・文・その他
内容説明
ストラヴァガンザとは?時空をこえて、一つの世界から別の世界へと旅すること。その旅人が、ストラヴァガンテだ。キミチー家の結婚式が盛大に行われようとしているとき、8人のストラヴァガンテが集結した。そこで起きた惨劇とは…。キミチーの都ジリアで新たな闘いが始まる。ストラヴァガンザ三部作、ここに完結。
著者等紹介
乾侑美子[イヌイユミコ]
1941年、東京生まれ。お茶の水女子大学教育学部卒業。家庭文庫を手伝った後、子どもの本の翻訳を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フィヨンカ
2
この3部作が終わってしまうのが名残惜しいほど、世界観が好きになった。もっと話題になって良い本だと思う2010/06/30
にま
2
毎回ストラヴァガントするメイン人物が変更になっていきますが、今回の新登場人物、スカイに加え、歴代のストラヴァガンテ総出演といった感のある本作の読み応えは前巻以上。腰をすえて一気に読んで、自分も一緒に冒険するのがいいと思います。2009/02/25
水瀬しあ
1
三部作完結編。ジリアにて、キミチー一族との最終決戦。ストラヴァガンテが増えてくると何だか特別感が薄れて違和感がありますが、まぁ仲間がいるのはいいことかなとは。とはいえその仲間の中でも時にすれ違いが起こるわけですが。ネガティブな思い込みと口にしない言葉が誰も望まないすれ違いを生むんだなぁと、身につまされてしまいました。キミチーとの対決の結末は、伏線が収束した感じ。まさに自業自得、してきたことが自らの身に返ってきたと言えそうですが、ファルコのこともあって切なくもあり。サンドロがとてもいい子で、一番の光かも。2016/08/04
くまこ
1
3部作のラスト。でも原書では5作まで出ているそうなので、いずれ挑戦したい。今回の主人公はスカイ。ジョージア、ファルコ(ニコラス)、ルチアーノも出てくる。キミチー家の集団結婚式と、ニコロ公爵との緊張の高まりマックスで事件が起き、最終的にそれぞれがあるべきところへ帰って行く巻。なんだか読めば読むほど、ニコロ公爵を憎んでいいのか分からなくなる。その場にいたら明らかに悪なんだろうけれど、家族思いの一面とか考えてしまう。個人的にはサンドロが自分の道を見出したのが嬉しい。2013/02/18
ocean
1
今回はフィレンツェのパラレルワールドである「ジリア」が舞台、キミチー家の本拠地である華やかな都での騒動が描かれて面白い作品ですが、私としてはこの三部作は二作目が最も良くて次いで一作目、この第三作は全体にマンネリ感が否めずちょっと残念な作品でした。 次々に場面が切り替わり多くの登場人物を同時並行で描いていくというような具合に物語が進行する部分が多く、私にはその辺が非常に煩わしく感じられました。一、二作を含めての主人公達のロマンスも成就するし、良い物語ではあります。2012/09/23
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