出版社内容情報
生と死と、色と欲の狭間で僕は今日も歌う。期待の大型歌人鮮烈デビュー! ゆうだちに傘をたたんで空を見る何してんだろ、睫毛がうざい──少年は、ヤクザにならないためにホストになった。そして今、昼と夜の欲望が交差する街・歌舞伎町で、寿司を握りながら歌を詠む。ベストセラー「ホスト万葉集」のトップ歌人にして、異色の経歴をもつ大型新人、珠玉の153首をおさめた初歌集!
内容説明
6歳の夏、「おしっこ見せて」と言われた少年は、ヤクザにならないためにホストになった。そして今、歌舞伎町で寿司を握りながら歌を詠む―。ホストで寿司屋で、歌人。異色の経歴を持つSHUNの初歌集。
目次
1 安いボート
2 神などいない新宿通り
3 金魚すくい
4 明日はきっと聖人と寝る
5 藻塩くらいの愛
著者等紹介
SHUN[SHUN]
1987年生。東京都足立区出身。下町のホストクラブで修業を積み、18歳で歌舞伎町へやってきた。Smappa!Group本店代表などを務め、現在は寿司屋「へいらっしゃい」大将。2022年度角川短歌賞最終候補。俵万智、野口あや子、小佐野彈の元で短歌を学び続けている。月1回開催される「ホスト歌会」が生きがいである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミキ
4
2025-10:元ホスト現寿司屋の方の歌集。前半はノスタルジーと夜の街、後半は寿司屋の風景でした。2025/02/09
スターガール
1
「駅中のコンビニで買う半額のクリームパンが震えていたり」「肉塊に揉まれてのまれて本名を忘れてしまう忘れてしまえ」「明け方の新宿駅で桃色の傘をひらけば誰かが入る」「昨日より誰かが見つけやすいよう飛魚色のスーツを羽織る」2025/05/07
こいちゃん
0
とにかくⅠ章の始まり方がすごくて衝撃を受けた。どの歌も自分には経験のないことばかりでとても濃い内容だった。この本の出版記念オンライントークショーと同時にあった公開ホスト歌会も面白くて、ホストと短歌の親和性の高さを見た。2024/10/26