出版社内容情報
人、いかに生きるか。国、いかにあるか。未来に向かって古代中国ほど含蓄のある言葉を大量に生み出した国はない。孔子、老子、荘子など、乱世を生きぬいた思想家が遺した言葉が現代に甦る。
「人々が豊かな財産を持ち、本当に正しい言葉を聞き入れ、非道な行いをしないようにさせなさい」孔子は国を治める者たちにそう説いて、その基準を学問に求めた。学問を修めればひとりひとりの人格向上と国家の礎は盤石であると。しかし一方、人間の本性は悪である、あるいは法律こそが世の中を治めると唱える思想家たちもいた。彼らの唱えることはそれぞれ違った。だが根底に共通するのはゆるぎない人間賛歌だった。紀元前700年から400年間、遙かな昔の中国思想が今に伝える贈り物。やさしくやわらかな新訳が、目の前でイキイキと動き出します。
内容説明
孔子、老子、荘子、孟子をはじめとして荀子、韓非子、孫子、墨子など―2000年以上前の古代中国の「独自の思想を広めた多くの師たち」。彼らは「より良い明日の国と人生」のためにこんなに豊かな言語を遺した。待望の書き下ろし。
目次
諸子百家以前―天の思想
孔子の思想
老子の思想
荘子の思想
孟子の思想
荀子の思想
韓非子の思想
孫子の思想
百家小伝(墨子、管子、恵施、公孫竜子、蘇秦、張儀、商鞅、申不害、李斯、楊朱、呉子)