内容説明
『小倉百人一首』の歌を覚えている人も結構いると思いますが、誰が詠んで、どんな内容なのかまで知っている人は意外と少ないのでは。そこで歌の内容が一目で分かるよう上の句、下の句をそれぞれイラストで解説しています。天皇中心の律令制から、摂関政治、院政、武家政治と権力の流れも理解できます。もちろん当時の人々の暮らしぶりも歌から読み取っていきます。
目次
序章
1章 飛鳥・奈良時代
2章 平安時代前期(律令期)
3章 平安時代中期(摂関期)
4章 平安時代後期(院政期)
5章 鎌倉時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RX78
28
息子が面白いよと貸してくれました。時代別にまとめられ、平安時代の風俗の解説もあり、今まで読んだ中で1番わかりやすいかもしれません。イラストも今風でよい。2021/03/29
あっちゃん
27
解剖図鑑というだけあって、衣装や位階、官職、尊称などの一覧もあったけど、私的には肝心の百人一首の方をガッツリ説明してほしかったかな( ̄▽ ̄)2021/08/18
びっぐすとん
24
図書館本。解剖図鑑シリーズ。百人一首の現代語訳付き解説本はたくさんあるけれど、作者の家族関係やエピソード、当時の社会、文化なとの背景も載っていて、中高生の参考書としても優れている。古語、文法の説明もちゃんとある。ただ、赤の細字(しかも小さい)が多くて老眼には辛い。本を近づけても遠ざけても読めない😭。そういう意味でも若い人にオススメしたい。2021/06/06
detu
24
落語から入った百人一首。と言っても二首だけか。ちはやふる~と瀬をはやみ~。この本、実に分かりやすいし面白い。この手の本は買って手元に置いておく本なんだろう。図書館新刊棚より。2021/02/08
鯖
21
歌の解釈、背景、当時の歴史や風俗と盛りだくさんで大満足な一冊。学生時代に丸暗記させられたから、そらで言えるけど、これ読みながら暗記したかったなあ…。百人一首に収められた天皇は8人。そのうち天智持統光孝帝以外はすべて悲劇的な失意のうちに亡くなった帝だとの指摘になるほどなあと。定家なりの供養だったんだろうなあ。崇徳院のわれてもすえにあわむとぞおもうがやっぱり一番好き。都への執念かもってあったけど、無理して上皇さまをもののけにしないでいただきたい。しかし阿倍仲麻呂の歌、いったい誰が詠み、誰が伝えたんだろうね。2021/05/27