出版社内容情報
忍者や剣士たちの世界は、どちらか一方が、あるいは両方が倒れるまで闘い続けなければならない。掟にしばられ逃れられない宿命に生きる者たちの姿と、戦乱の世の無情を描いた異色作品集。
▼第１話／シジマ▼第２話／犬万▼第３話／大咬▼第４話／四貫目▼第５話／一本やぐら▼第６話／掟▼第７話／松喰虫▼第８話／神かくし▼第９話／たまかぜ▼第10話／子啄木鳥▼第11話／無名●登場人物／忍犬シジマ（忍者に厳しく仕込まれ、人間におとらない驚異的な働きをする犬）●あらすじ／忍びの世界でシジマの名前は知れ渡っているが、誰もその正体をみたものはいない。男は正体を探るため、武者修行の旅を装い山に潜入する。しかし何の手がかりもつかめないうちに、怪しい者はつぎつぎと殺されていった。そして最後に残った一匹の飼い犬、それこそが仕込まれた忍犬「シジマ」だった（第１話）。●本巻の特徴／動物を仕込みあやつる術は、忍者にとってなくてはならないものであった。時には人間以上の働きをする、すぐれたものも存在した。代々シジマと名付けられた忍犬たちが、第１、２、３話に登場する。また忍猿とでもいうべき、忍者装束の猿も登場し敵の眼をあざむく（第４話）。●その他の登場キャラクター／犬万（第２話）、宿鳥（第２話）、ガンダメ（第２話）、四貫目（第３、４、５話）、木猿（第４話）、佐助（第６話）、柳生十兵衛（第７話）、尾張天鬼（第７話）、オド（第９話）、コ
