出版社内容情報
「4つの扉」の先に待つのは……!!
新型ミサイルを撃ち込む作戦は見破られ、テントの外で待機していた「しろがね」も全滅。ルシールや「顔無し」、加藤鳴海ら、生き残った15人のしろがねは4チームに分かれ、奥へと進む。一方、ルシールの「人形」を携えたジョージと阿紫花もまた、テントへと突入。「最古の四人」が待つ最終決戦の舞台に、役者は揃った!!
【編集担当からのおすすめ情報】
藤田和日郎の長編第2弾「からくりサーカス」が、待望の文庫化。各巻にポイントを振り返るコラムを掲載し、複雑な物語をわかりやすく解説していきます。また、カバーを外した表紙には、著者の制作ノートからラフイラストや初期設定画などを本邦初公開! サーカス、人形、からくり……3つのキーワードが、時代を超えて絡まり合う冒険活劇を、余すところなく収録する全22巻、自動人形たちの罠に「しろがね」たちが挑む第10巻の登場です!!
藤田 和日郎[フジタ カズヒロ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
39
少しずつ、しろがねたちとの絆を深めていくナルミ。そのやり方が不器用で見てられない。見てられないが、熱くなる。分散された仲間たちを一人でも取りこぼさない為に、自らが盾のようになって闘う。そのぶっきらぼうな態度はちゃんと他のしろがねたちに届いていたよ。2019/01/31
うさみP
5
現代社会において企業倫理諸々の「仕事だからしかたない」と道徳や自身の良心を押しつぶすことがあるが・・・。誰かに与えられた「仕事」や「使命」をナイフにして色んなモンを切り落としていると、自分の名前までどっかに落っことしちまう。社会人(サラリーマン)にグサッとくる。「しろがね」としてではなくただの「ルシール」として挑む。彼女にフランシーヌを笑わせるという唯一の「使命」を剥奪され剥き出しのガラクタとなる「ドットーレ」。ルシールの手料理食べたかった・・・。顔無しは次はいつ出てくるのか(棒)2018/03/01
ジョン・ドゥ
3
サハラ砂漠最終決戦!フランシーヌに仕える最古の4人!その圧倒的な力の前に劣勢になる中BBAの奇策で大逆転が起こる!前巻に続いて言葉の重みがカギになりドットーレのこの一言が原因で再生もできない状態になるとはこの段階で思わないよな…2018/02/17
k. h
2
からくり編も佳境。最古の四人との戦いも始まり、そしてルシールの最後の戦い。 やっぱりルシール好きだなぁ。2018/09/13
サテヒデオ@ダイナミックひとり
2
受難の一巻。劣勢のしろがねを象徴するかのようにカトウナルミは傷を負ってゆく。彼から流れ出る命は、それと引きかえに仲間の団結を作り上げる。一方でルシールの執念は自動人形の理を崩壊させる。完璧なモノなど何もない。そして淑女は退場する。彼女に万雷の拍手を!2018/02/17