出版社内容情報
梁師父が命賭けで守りたかったものとは!?
中国に着いた加藤鳴海は、かつて通った道場で、師匠の梁がゾナハ病を発症していたことを知る。師父の娘・ミンシアと兄弟子の王に、ルシールを加えた一行は中国の奥地へと向かう。しかし、その地は「生命の水」を求める「真夜中のサーカス」の目的地でもあった。そして始まる人形との激闘。その最中、鳴海の頭に流れ込んできたのは……錬金術師たちの記憶。それは、ひとりの女を巡るふたりの男の物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
藤田和日郎の長編第2弾「からくりサーカス」が、待望の文庫化。各巻にポイントを振り返るコラムを掲載し、複雑な物語をわかりやすく解説していきます。また、カバーを外した表紙には、著者の制作ノートからラフイラストや初期設定画などを本邦初公開! サーカス、人形、からくり……3つのキーワードが、時代を超えて絡まり合う冒険活劇を、余すところなく収録する全22巻、ついに「生命の水」の秘密が明かされる第8巻の登場です!!
藤田 和日郎[フジタ カズヒロ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
34
ナルミのルーツでもある中国奥深くにある隠された泉。真夜中のサーカス一行と、錬金術師たちの因縁。白金と白銀の悲しい争いが物語の発端なのだが・・・。フランシーヌの底抜けな笑顔を見ていれば、真夜中のサーカスたちの心情(?)も判らないではない。フランシーヌの笑顔を取り戻すっていうのはね。そして師父の最期の言葉が胸を打つ。2019/01/30
kanon
8
話がつながる時の快感ったらない。この作品は特になんというかそういうパワー、説得力というか、それが強い。半端なく良い。まだまだ旅は長いが、クライマックスの感じさえするもの凄い展開であった。しかしまだ戦いは続く。2018/01/14
サテヒデオ@ダイナミックひとり
5
はじまりの兄弟、運命の女、そして武術の師。兄弟として生まれ育ち、同じ道を志し共に歩み、同じ女性を愛し、道を違えた二人。生きた国も時代も性別も違えど、死に様に共通するところのある二人。対比と強調、促される選択。作者の巧さが光る一巻である。2018/02/15
ジョン・ドゥ
3
あの強敵チャイナ・ホーが!?最初のからくりパンタローネが!?子供のように扱われるなんて死を前にした老人の強さは異常すぎる!?そしてフェイスレスの顔芸劇場開幕ッッ!!!2017/12/20
k. h
2
白金と白銀とフランシーヌの物語。ここからすべては繋がる。いりくんできたなぁ。2018/08/19