出版社内容情報
ケン太の一家は、家族みんなでスリラーの大ファン。その一家がさる国家元首の暗殺騒ぎに巻き込まれて……。手塚治虫初期の傑作SF作品。
来日中のヒンズー国殿下の命が狙われている。仕掛けられた爆弾を捜すスリル博士と息子のケン太。だが爆発の時刻は刻一刻と迫る…。日本初の少年週刊誌『少年サンデー』創刊号を飾った巨匠・手塚治虫の傑作科学冒険作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
30
1959年の「少年サンデー」創刊号から連載された作品。それまで少年週刊誌というものが存在しなかったのだから、手塚にとっても初めての試みであったわけで、物語が極端に入れ替わっていく展開には、ややとまどってしまう。おそらくはこのような試行が繰り返され、現在のような週刊誌のペースというものが形成されたのだろう。ちなみにスリル博士とは、ヒゲオヤジの演ずる医師。2016/11/17
みのにゃー
6
処分前の再読。買って以来二度目。すっかり内容を忘れていたので楽しく読めた。週刊少年サンデーの創刊号から連載されたということだ(当時リアタイで読んでいた荒俣宏さんの後書きより)。スリル博士って誰、と思うじゃない?これがヒゲオヤジなんだな。息子のケン太が大人顔負けの大活躍。飼い犬のジップがこれまた名犬で可愛い。連載1話で完結、スピーディーでテンポいい。2019/11/20
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