目次
第1章 戦争と食料難―飢餓を忘れる日本、忘れないヨーロッパの歴史教科書(二度の大戦をつないだ飢餓への怨念;第二次世界大戦の食料危機を詳述するヨーロッパ諸国の歴史教科書;食料備蓄の積み増しもせずに日米開戦に踏み切った日本;教科書が書かないアメリカからの食料支援;歴史の教科書から消えた「タケノコ生活」;なぜ日本の教科書は戦中・戦後の食糧難を忘れようとするのか)
第2章 日米独三カ国の教科書が伝える移民の歴史(移民の送出大国から受入大国へ転換したドイツ;アメリカの教科書が書く移民の迫害と競合の歴史;出稼ぎ農民の送金をあてにした明治時代の日本経済;農業を踏み台にした明治の殖産興業;日清・日露の戦争に勝った「一等国」と排日移民法の制定;アメリカ・ブラジルからも締め出されて満州開拓へ;「百万戸計画」の次は「青少年義勇団」へ;移民を忘れる日本の教科書)
第3章 日米の歴史教科書に存在する著しい違い
第4章 支配者のための歴史教科書から私たちのための歴史教科書へ
著者等紹介
薄井寛[ウスイヒロシ]
1949年、栃木県生まれ、68歳。1972年大阪外国語大学外国語学部ビルマ語学科卒業、全国農業協同組合中央会(JA全中)ワシントン連絡事務所長、FAO(国連食糧農業機関)日本事務所次長、日本農業新聞常務取締役、JC総研(日本協同組合総合研究所)理事長、鯉淵学園農業栄養専門学校相談役などを経て、現在、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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