出版社内容情報
ゆうきまさみの極上ミステリー、完結!
12年ごとに繰り返される連続殺人事件「羊殺し」。
その犯人である、茜丸(桔梗凪人)の逮捕により、
事件は無事に解決したかに思われたが、
まだ謎は残されていた。
内通者、そして茜丸が連れていた少年・ボーヤの存在……
新事実が発覚し、最後まで事件に取り組もうとするあかりだが、
なぜか消極的な魁。
そんななか、60年の眠りから目を覚ました章太の記憶が戻り始め、
自分を殺された日のことを思い出して---
すべての鍵を握るボーヤ、その驚きの正体とは!?
現代の吸血鬼×日常ミステリー、完結!
【編集担当からのおすすめ情報】
事件の驚きのラストはもちろん、
悠久の時を生きるオキナガの魁と、人間のあかり、
ふたりの歩む新しい一歩にも注目です。
巡る時のなかで生き続けるオキナガ。
美しく切ないラストシーンは必読です!
春の陽の陰-1/春の陽の陰-2/春の陽の陰-3/春の陽の陰-4/春の陽の陰-5/春の陽の陰-6/春の陽の陰-7/春の陽の陰-8/春の陽の陰-9/春の陽の陰-10/春の陽の陰-11/春の陽の陰-12
ゆうき まさみ[ユウキ マサミ]
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くりり
64
完結。とうとう二人の関係は恋愛まで発展しなかったが、なかなかいい終わり方だった。2017/07/12
ホシナーたかはし
60
感想を言うのも無粋な雰囲気。パトレイバーにて、野明とバドの最終決戦後の対話、リチャードウォンの最後を見ているようで、行場のない悲しみと怒りがあふれてきます。それを抱えて悠久の時を生きていくオキナガ。悲しいなぁ。2017/07/02
まろんぱぱ♪
57
「どーもしねーよ、あー、ちくしょう・・・昼間の光は眼キツいわ。」魁の涙の真実は、まあ、野暮な推測は、この余韻を台なしにしますね。棗の死の真実を知り魁はどう生きていくのか。実藤の死を前に薫子の涙と想いは?プロローグのベッドの女性は、予想通り(笑)彼女が、どのような人生を辿ったのか?孫がいるくらいだし幸せだったかな。でも、希梨香と一緒にいたってことは?と、イロイロと思いは廻ります。あかり、そっかぁ伏木のまんまなんだね、でも孫?うん、良いエンディングです。ゆうきまさみ先生、もう大御所ですよね、面白かった。2017/07/03
gelatin
38
★★★★★ 本当に面白かった。新刊を待ちわびる続き物が1つ終わってしまったのは寂しいが、このラストは大満足。オキナガの持つ宿業とも言える千年の孤独を、ひとときでも慰めるのは親しい人間の幸福なのだろう。それにしても意外な犯人で、帯で煽られてもまだ分からず、分かった時のあの切なさ。いやーホント、面白かったッス。2017/07/04
こも 旧柏バカ一代
37
竹之内参事官が結婚しようとした伊集幸枝の息子、ボーヤが、、まさかの。母親の遺骨を取り戻す為に、尻尾を出してしまい、そのまま逝去。。後味最悪。そして年月が経って2062年。オキナガ以外は年老いる。2020/05/27