出版社内容情報
人の命を助けるはずのメスが、怪物を産み出すことになろうとは!! 激動のヨーロッパを舞台にした、戦慄のサイコ・サスペンスいよいよ発進。
▼第1話/対決▼第2話/転落の果て▼第3話/エヴァの告白▼第4話/男達の食卓▼第5話/見えざる敵▼第6話/火曜日の青年▼第7話/木曜日の青年▼第8話/残された謎▼第9話/秘密の森●登場人物/天馬賢三(元脳神経外科医。無実の罪で追われながら、ヨハンを追う)、エヴァ・ハイネマン(テンマの元婚約者)、カール・ノイマン(ミュンヘン大学経済学部生。大富豪・ハンス-ゲオルグ・シューバルトの嫡子)、ヨハン・リーベルト(ミュンヘン大学法学部生)●あらすじ/ヨップ夫妻の殺人現場にやってきたテンマは、そこでルンゲ警部に遭遇した。テンマを逮捕しようと彼を追いかけるルンゲ。だが、ルンゲはヨップ夫妻殺しの真犯人、ジーベルに刺されてしまう。ルンゲは、重傷を負うながらも執拗にテンマを追う。そしてとうとう彼に手錠をかけた。一刻も早く応急処置をしなければ死んでしまうという傷であるにもかかわらず、ルンゲは、テンマに銃口を向け、一連の連続殺人事件の自白を求めた(第1話)。▼テンマと別れて以来、自堕落な生活を送り、泥酔してケルン署に拘留されていたテンマの元婚約者・エヴァは、自身が持っていた大事なバッグが紛失していたことに気付く。住んでいた屋敷を自ら
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
162
謎が謎を呼んで時系列もよくわからなくなってきた。結局みんな可哀そうな人だなという印象が強くなってきた。2016/03/21
Y2K☮
40
初読時のハラハラ&ヤキモキ感が蘇る。ベタと王道は紙一重。理屈じゃない、巧いものは巧いのだ。ヨハンの企み。彼の涙をどう見るか。相手の心に入り込む為の計算? 初読時の大学生だった私はそう受け取った。でも違う気がする。あれは正真正銘の本心で素直な共感の涙だろう。確かに彼は人々の命を蟻の群れみたいに平然と指で潰せる怪物だ。でもそれが全てではない。怪物は彼の持つ顔のひとつに過ぎないのかもしれない。故に正義の医師テンマVS悪の殺人鬼ヨハンという単純な構図では語れない。ヨハンの目的は何か? 怪物とは何を指しているのか。2017/11/01
眠る山猫屋
20
再読。エヴァとロベルトの邂逅に始まり、大富豪シューバルトの闇へと続く巻。リヒャルト探偵も好きなんだが、なんと言っても『男達の食卓』が大好きな物語。何故か判らないが、物凄く頭に残っている。セリフさえないヘルムートやそのボスの冷徹なまなざしと、帰らない日常への憧憬みたいな感情が見え隠れする森の中の食卓、揺さぶられます!2016/06/21
kagetrasama-aoi(葵・橘)
18
MONSTER 第六巻。エヴァとディーターの会話が重たいお話の中で、少し笑えました。やっぱりエヴァのこと、そこまで嫌いになれません。大富豪シューバルトとカール・ノイマンのエピソードが始まりました。ハンスがいよいよ姿を現してこれからの展開にドキドキしています。ミュンヘンのDr.ライヒワンと元刑事(現私立探偵)リヒァルト・ブラウンが登場。この二人がどうDr.テンマに関わってくるのか、興味津々です。沢山の登場人物、そしてドイツの都市の位置をちゃんと頭にいれておかなければ!2019/04/11
karutaroton
14
エヴァが半分、ヨハンが半分、ロベルトもこれからもちょくちょく出てくるんだろうなあ。2019/11/09