内容説明
年を取ることに喜びを感じる人は稀である。しかし「晩年にこそ、僥倖(思いがけない幸せ)が詰まっている」と著者は言う。なぜ、そう言い切れるのか?「人間が熟れてくるのは中年以後である」「人は会った人間の数だけ賢くなる」「年を取るほど快楽は増える」「不運と不幸は後になって輝く」「『美老年』になる道はいくつもある」「老いの試練は神からの贈り物」「死後の再会を楽しみに生きる」等々、実は若者よりも老人のほうが人生を楽しめるのだ!知らないともったいない、老年を充実させる秘訣が満載の一冊。
目次
第1章 人間が熟れてくるのは中年以後である
第2章 人は会った人間の数だけ賢くなる
第3章 年を取るほど快楽は増える
第4章 不運と不幸は後になって輝く
第5章 「美老年」になる道はいくつもある
第6章 もういやなことを考えている暇がない
第7章 老いの試練は神からの贈り物
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年ローマ法王よりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者、1995年から2005年まで日本財団会長を務めた。1972年にNGO活動「海外邦人宣教者活動援助後援会」(通称JOMAS)を始め、2012年代表を退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
大きな森の小さな本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひのじ
7
これまでの曽根さんのダイジェスト大全。40,50,60の過ごしてきた持論が層をなしてた冊。この1冊があればどんな境遇でも惑わず煩わず進めるんじゃないか。どれだけ人を理解出来るか。変化していく自分と人間関係を味わい、心の振れ幅を楽しむ。意外と理解してるかも2018/03/16
かおり
6
ほとんど納得。今読んで本当に良かった。なのに・・・・自分のこととなると、まだ、若さへの執着が・・・・すこしずつ準備していきます。2018/03/03
としき
4
歳を老いてよほどのことが無い限り手に入らないような幸せ?自分事だが50歳を迎えた時に、あと何年身体が動いて好きなことが出来るのだろうと焦り、色んなことにチャレンジした。老いる自分を否定しようと、年甲斐もなく頑張ってみた。いま還暦を迎えると10年前と違う現実を突きつけられる。やはり寄る年波には抵抗できない。ならばもう抗うことはやめて、まずは老いた自分を素直に受け止める。老いも病も、そしてもう迎える死についても、それは神様から与えられた最後の贈り物!そう捉えることが、思いがけない幸せにつながるのかもしれない。2019/10/17
Naota_t
3
★3.1/本書は、曽野氏の著作の寄せ集めでできている。1トピックは1から2ページで書かれており、どれも警語のようで内容は薄い。印象に残ったのは2点。1)自分だけの利益や幸福を追求しているうちは、不思議なことに自分一人さえ幸福にならない。2)(健康保険を)使わない人たちは、代わりに健康をいただいたのだから、運命に対するお礼と考えればいいのである。最近、アドラー心理学の本を読んだため、曽野氏の考えもその視点から見えてくる。自分を愛し、貢献感を大切にする。老いるとその境地に自然と行き着くものなのかもしれない。2023/07/06
ジャンズ
3
老いる事、死に向かうことに勇気を与えてくれました。朱門さんを送られて、著者は自分は後5年..と言っている。身辺の整理を始め、連載もやめるとのこと。寂しくなった。曽野さんを知って20年。たくさんの場面で助けてもらいました。幸せを感じることが多くなりました。幸福不感症にならずに、「今日までありがとうございました」と言って今日もおやすみなさい2018/04/30
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