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出版社内容情報
母と二人暮らしの16歳のジェルミ少年。その前に英国紳士が出現し少年の運命に軋みが…!?人間の愛憎を鮮烈に描くサスペンス問題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
50
愛とはなんだ?物語を貫く問いかけがどのシーンからも立ちのぼってくる。片や支配に片や依存に振り切れた両親の愛。ずたずたにされる少年があまりにも哀しい。これだけの作品を描き上げるのはさぞや消耗する仕事だっただろう。怖いけれど目が離せず怒涛の一気読みだった。2022/06/28
ゆう
25
何度目か分からない再読。現在の私のテーマが「ケア」や「傷が癒えること」になっており、本作を7巻から読み返す。カタルシスも最終解決もなく、時間の経過とそれによって育まれる人間関係の中で、自傷を含む暴力的衝動に身を晒しながら、少しずつ変化していくこと。最終回はほぼジェルミとイアンの対話で構成されており、本当はもう少しこの作品がエピソードを必要としているのではないか…と思ったりもする。それでもラストシーンは、本作にしか辿り着けない深みに達している。それは最終解決がないという絶望を得なければ、達し得ない深みだ。2021/08/01
アルパカ
9
最終巻までたどり着いた‥。つらい話だった。ジェルミは何度も何度もグレッグとの記憶に引きずられそうになる。寄り添うイアン。イアンも苦しみ悩むがジェルミと向き合う様子が真摯でいい。心の傷はなかなか治らない。イアンは大学に合格し、ジェルミは美術の勉強。明るい未来を予感して終わった。無防備な赤ちゃんとして生まれてくる子供にとってまず目にする親は神に等しい。親がいないと生きていけないのだから。でも親も人間だから不完全。様々な親子関係を目にしてジェルミも苦しいのは自分だけではない、と少しずつ分かってきたのだろう。2021/05/23
も
7
正直読むのにすごい疲れた…。前半の性的虐待のシーンはもちろん読んでいてしんどかったけど、ジェルミがイギリスに帰ってきてイアンと暮らし始めてからも読むのキツかった。イアンとジェルミが同じ考えをずっとグルグルグルグルしているのが…かなり疲れる…。この最終巻に出た「答え」に行き着くまでが長すぎる。精神的に不安定な人が多すぎてしんどい。でも「愛することは奪うこと」という歪んだ考えが純粋な少年の人生をメチャクチャにしてしまう様は、すごく考えさせられるものがあった。2014/11/29
Shimaneko
4
…ふぅ。覚悟はしてたものの予想以上にしんどかったので、多分再読はなさげ。後半はもう、破綻しかけたプロットを力技でねじ伏せて強引に着地させた感が否めない。これを9年間も連載したプチフラワー、恐るべし。マージョリーが可愛かったよん。2014/06/03
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