最後に、絵を語る。―奇想の美術史家の特別講義

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最後に、絵を語る。―奇想の美術史家の特別講義

  • 辻 惟雄【著】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 集英社(2024/08発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087817553
  • NDC分類 721.02
  • Cコード C0071

出版社内容情報

日本美術の「奇想」の発見者が語った、
「正統派」の絵画史の流れと、愛してやまない絵のこと。


「ちょっと薬が効きすぎたか」

自著『奇想の系譜』をきっかけにした昨今の「奇想」の日本美術ブームに対し、そんな思いを抱いていた美術史家の辻惟雄氏が、改めて「正統派」の絵画史について語ったインタビュー集。

岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白ら奇想派の作品を見る上でも知っておきたい、江戸時代初期までの「やまと絵」と「狩野派」の流れ、そして若冲・蕭白の同時代人である円山応挙の画業について、じっくり解説しています。応挙の章では、弟子の長沢芦雪も登場。

さらに、辻氏が愛する室町時代のユニークな絵入り本『かるかや』と昭和の国民的画家・東山魁夷の作品についても詳しく紹介し、最後は、東京大学時代の教え子・山下裕二氏(明治学院大学教授)との「師弟対談」にて締めくくり。

収録した図版は「四大絵巻」などの国宝からマニアックな作品まで100点超、そのうち70点をカラーで掲載しています。「正統派」と「奇想派」、その両方の魅力を知る辻氏ならではの、ディープで楽しい日本美術の本です。


【著者略歴】辻惟雄(つじ・のぶお)
美術史家、東京大学・多摩美術大学名誉教授。1932年、愛知県生まれ。1961年、東京大学大学院博士課程中退。1970年刊行の『奇想の系譜』(美術出版社)で、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲らを「奇想の画家」として紹介し、その再評価の先鞭をつけた。また、「かざり」「あそび」「アニミズム」をキーワードに日本美術を幅広く論じている。『日本美術の歴史』(東京大学出版会)、『奇想の図譜』『あそぶ神仏:江戸の宗教美術とアニミズム』(ともにちくま学芸文庫)、『辻惟雄集』全6巻(岩波書店)など著書多数。

内容説明

正統派の絵画史に加え、自身がこよなく愛する室町時代の『かるかや』、東山魁夷の作品についても語りおろした一冊。山下裕二氏との「師弟対談」も収録!カラー図版多数、やさしく読める日本絵画史。

目次

第1講 やまと絵―日本絵画のおもしろさ、ここにあり(やまと絵のご先祖は唐時代の絵画;最古が最高!12世紀の四大絵巻 ほか)
第2講 狩野派―戦国画壇、成り上がりと生き残りの物語(権力に寄り添うこと400年の最大画派;乱世に打って出た成功者、初代・正信 ほか)
第3講 応挙と芦雪―泰平の都が生んだ巨匠と弟子(巨匠と呼べる応挙、巨匠とは呼べない若冲・蕭白;現代人には見えにくい、応挙の絵の新しさ ほか)
第4講 私の好きな絵―『かるかや』と東山魁夷(『かるかや』、国宝級の稚拙美;簾掛けの豪邸という最初の衝撃 ほか)
第5講 辻惟雄×山下裕二 師弟対談―あとがきにかえて(正統派と奇想派、両方あっての日本美術;辻先生58歳当時の「国宝推し」ラインナップ ほか)

著者等紹介

辻惟雄[ツジノブオ]
美術史家。東京大学名誉教授、多摩美術大学名誉教授。1932年、愛知県生まれ。1961年、東京大学大学院博士課程中退。東京国立文化財研究所美術部技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長、MIHO MUSEUM館長を歴任。1970年刊行の『奇想の系譜』(美術出版社)で流派史から零れ落ちた奇想の画家たちを再評価し、近世絵画史を大きく書き換えた。また、「かざり」「あそび」「アニミズム」をキーワードに日本美術を幅広く論じている。2016年に文化功労章に選出され、2017年に朝日賞受賞、2018年瑞宝重光章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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trazom

105
「奇想の系譜」の辻惟雄先生92歳が「最後に絵を語る」のが、やまと絵・狩野派・円山応挙という、日本絵画ど真ん中の正統であることに、一本取られた気持ち。又兵衛・若冲・蕭白・芦雪らの奇想は、正統がしっかりしているからこその価値なんだろう。「型」と「型破り」の関係が、狩野元信と永徳であり応挙と芦雪であること、応挙の写生の先駆者が狩野探幽であること、俵屋宗達はマティス、応挙は印象派に通じるという見立てなど、辻先生の指摘に刺激を受ける。正統に回帰したかのような辻先生だが、本書の最後には「かるかや」が登場。やっぱり…。2024/11/03

みみりん

10
挙げられている作品について自分が持っていた感覚と著者の考えが似ていて嬉しい。皆さん同じように感じているからここに載っている作品の人気があるのだろうけど。古典~近世の作品ではないが東山魁夷の作品も好きだということがわかった。私も大好き。2025/04/21

rapo

10
やまと絵から東山魁夷まで、日本絵画を対談形式で豊富な絵図と共に解説されていてわかりやすい。特に円山応挙の弟子である長沢芦雪の絵を数点見ることができ、興味深かった。芦雪は弟子としては型破りとばかり思っていたが、実は応挙を尊敬し手法を引き継ぎながらも見る人を楽しませようというサービス精神もあったとのこと。そう思って絵を鑑賞するとますます面白い。元祖ヘタウマとも言えそうな「かるかや」も一度見たら忘れられない不思議な魅力がある。オススメされているように、実物を見る機会があったらぜひ行きたい。2025/03/29

うちだ

7
名著「奇想の系譜」で伊藤若冲や歌川国芳などの絵師を再評価した著者が、その高まりすぎた人気の陰に隠れがちな「正統」な日本絵画について、改めて解説を行っています。確かにこの本で挙げられる、やまと絵、狩野派、円山応挙などの絵画は、アカデミックな感じがして何となく避けていましたが、分かりやすい解説のおかげで日本絵画の芯の部分が理解できました。「奇想」「正統」の両方で取り上げられる唯一の絵師が長沢蘆雪で、彼は僕のフェイバリット絵師なので、改めて取り上げられて嬉しかったです。2025/03/23

takakomama

7
「奇想の系譜」の著者が、正統派の円山応挙、やまと絵、狩野派について語ります。インタビュー形式なので、わかりやすいです。正統派と奇想を比べることで、それぞれの絵師たちの個性がより明確になっていると思います。2025/02/18

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