出版社内容情報
2017年6月17日公開予定の水谷豊監督・主演映画「TAP THE LAST SHOW」(東映)のイメージソースのひとつとされる日本タップダンスの祖、中川三郎。舞踏家として華々しく活躍し、次々とショウビジネスを成功させながらも日本芸能史の影に埋もれてしまった伝説のダンサーの生涯とはどんなものだったのか――。その三女で、70代の今なお現役ダンサー、舞台プロデューサーとして最前線に立つ中川裕季子が、自らと父の人生を振り返り、「伝承」の尊さをうったえるノンフィクション。ダンスを通して築かれた家族の絆、父娘の情愛、父から子へと受け継がれていく思いと文化……初めて赤裸々に語られる中川三郎と裕季子の波乱と情熱に満ちた人生をあますところなく伝える。
特別対談 水谷豊×中川裕季子 収録
第1章 インスピレーションの女 中川裕季子との出会い
「そうそう、ちょうどあなたのこと、考えていたのよ。
あなた、私の父の本、書かない?」
第2章 夢のような別世界 家族バンド「中川ツルーパーズ」
「どうして? なにもかもこんなに楽しいのにね。
だって、私たち陽気な音楽一家。仲よし家族じゃない」
第3章 スターダンサー、誕生 三郎、栄光と挫折のニューヨーク
「死ぬ気でアメリカに行くから、葬式代だと思って
渡航費の1000円をくれ、って。無理無理よね」
第4章 中川三郎、その人間的魅力とは? モテる男を取り巻く女たち
「それだけ女に囲まれていればね、女癖も悪くなるわよね。
それは大変だったと思うわよ、母にしたら」
第5章 銀幕デビュー・ニューヨーク・引退……裕季子・女優時代
「これはもう世界一になれなきゃ、ダメだなって。
それくらいの覚悟でね、目指す以上は」
第6章 日本のディスコの生みの親は私 ビジネスウーマン・裕季子
「なんか、思い切りダンスパーティやれる場所にしようよ」
第7章 踊ることが好き、舞台が好き! ダンサー、そしてインストラクターとしての再起
「自分がやっていることには意味があるんだ。
こうして誰か救うことだってできる」
第8章 父・三郎とタップへの恩返し 裕季子がこれからも伝承していきたいもの
「リズミーハーツ。父が命がけでやってきたことよ。
私が受け継いで伝えていかないでどうするの?」
終章 水谷豊氏・中川裕季子
内容説明
「父への感謝の思いを胸にそのともしびを燃やし続けることこそが、私の恩返し」。三郎が奏でたリズムは、裕季子へと受け継がれ、再び、動き出す。その肉体が滅びても、きっと魂はどこかでリズムを刻み続けている。それをまた、後進へと、途絶えることなくリズムは受け継がれていく。多くの人との出会い、これも波長が合うというリズムで繋がっているはずである。リズムとは、人生と切っても切り離せない大切なものなのだ。
目次
第1章 インスピレーションの女 中川裕季子との出会い
第2章 夢のような別世界 家族バンド「中川ツルーパーズ」
第3章 スターダンサー、誕生 三郎、栄光と挫折のニューヨーク
第4章 中川三郎、その人間的魅力とは? モテる男を取り巻く女たち
第5章 銀幕デビュー・ニューヨーク・引退… 裕季子・女優時代
第6章 日本のディスコの生みの親は私 ビジネスウーマン・裕季子
第7章 踊ることが好き、舞台が好き! ダンサー、そしてインストラクターとしての再起
第8章 父・三郎とタップへの恩返し 裕季子がこれからも伝承していきたいもの
特別対談 水谷豊×中川裕季子 タップが教えてくれるリズムとハートの心地よいバランス
著者等紹介
山田麗華[ヤマダレイカ]
帝塚山短期大学文芸学科日本文芸専攻を卒業。シナリオ・センター作家集団コースを経て、日本放送作家協会・北阪昌人氏に師事。2014年『お手玉の記憶』が第43回創作ラジオドラマ大賞最終選考に残る。2016年『雨のリズム』が第37回BKラジオドラマ脚本賞最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
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