内容説明
ヘリコプターで重症患者が絶え間なく送り込まれてくる、ER。先輩医師カルロスに言われて患者を診に行った著者の見たものは…。全米でも屈指の患者数を誇るマイアミの病院でのヒューマン・ドキュメント。
目次
第1章 救命センターへ急げ
第2章 失われた笑顔
第3章 マイアミ大学移植チーム
第4章 シカゴからきた少女
第5章 多内臓移植
第6章 夢のカリフォルニア旅行
第7章 母の苦悩
第8章 スーザンの恋
第9章 謎の入院
第10章 ブリトニーとブリトニー
第11章 みきちゃん基金
著者等紹介
加藤友朗[カトウトモアキ]
1963年東京生まれ。87年東京大学薬学部卒業後、大阪大学医学部に学士入学。91年同大学医学部卒。一般外科の臨床研修修了後95年に渡米、マイアミ大学の移植外科へ。米国で脳死ドナーからの肝臓および小腸の移植を多数手掛ける。2000~02年、大阪大学附属病院勤務、日本での生体肝移植にもたずさわる。現在マイアミ大学アソシエートプロフェッサー、肝小腸移植プログラムアソシエートディレクターとして活躍
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感想・レビュー
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ゆうき
3
移植手術が多く行われているアメリカに渡って数々の移植を成功させてきた加藤ドクターの実体験が書かれていた。難病の子供を持つ親の気持ちや、その気持ちに寄り添うコーディネーターや医療関係者の働きにとても感動しました。 私もドナーカードを持ってますし骨髄バンクに登録しています。移植を待つたくさんの命が一人でも多く救われる事を祈っています。2019/10/11
ひるあんどん
1
マイアミで移植医療に関わる医師の本。移植医療医療による素晴らしい患者の回復。私自身なにかあったときのためにドナーカードに提供OKと書いて持ち歩いてます。自分の臓器を提供するのはいいんですよ。ただ家族のはね。そのときどう判断するか自分にもわからない。2020/10/11
ハルナ
1
ちょうど子どもの移植について法改正がなされたところだったから、思わぬタイムリーさでこの本を読んだ。私自身は臓器移植提供カードを持っていて、自分の体で役立つところがあったら使ってほしい、と思っている。もちろんこれは私個人の考えであるから、いろんな考えの人がいていいと思う。ただ、今までの日本の法律では、救われる子どもも救われないことが多く、移植に携わる著者としてはもどかしさを感じることが多かったのだろうと容易に想像できる。今後日本の移植がどうなっていくのか、考えさせられる。2009/07/16
はち
0
もともと移植に興味があったもののこの本を読んでさらに興味をもち、今の職場に就職するきっかけになったんだと思います。医療職を目指す学生さんに読んでもらいたい一冊。2012/09/02
shino
0
トニーのアメリカンジョーク好きだな。2014/05/15