内容説明
信濃の俳人小林一茶と全国から集結した“気になる”猫たちの写真句集。
目次
特別寄稿 ねごと問答
第1章 猫の日常
第2章 猫の事情
第3章 猫模様
第4章 猫歳時記
第5章 猫の仕事
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bianca
51
以前は俳句にはあまり興味が無かったけれど、我が家でとっている地方紙に毎日一句一茶の句が載っているので徐々に親しみつつある。一茶は猫を詠んだ句が多いよう。猫を通し、一茶の心も垣間見える。この本は愛らしい猫の写真と併せて、日常を切り取ったり、四季を愛でたり。句と写真が本当にぴったり。好きなのは「あまり鳴て石になるなよ猫の恋」「初雪を着て戻りけり秘蔵猫」「のし餅の中や一すじ猫の道」。秘蔵猫というのは、特にお気に入りの猫?又は滅多にお目にかかれない猫?か悩む。風景を思い浮かべ、前後譚を妄想するのもまた楽しい。2014/06/02
り こ む ん
26
【読友さんからのプレゼント本】小林一茶はあまり知らないけれど、よく猫を見ていたのだなと感じる。「不性猫 きき耳立ててまた眠る」「相伴に猫も並ぶや薬食い」「雪ちるや夜の戸をかく秘蔵猫」が、お気に入り。猫の写真とあいまって、クスリと笑える作品で、猫好きさんにはたまらない俳句集。2014/09/10
べるめーる
22
小林一茶の猫の俳句と、全国から寄せられた猫写真がふんだんに収められた写真集。一茶の猫俳句の多さにびっくり!「陽炎や 椽からころり 寝ぼけ猫」「恋猫の 源氏めかする 垣根哉」「有明に かこち皃也 夫婦猫」など多様な猫俳句に、公募の写真がすごくマッチしてる!高貴な猫さんも好きだけれど、この写真集のような昔ながらの猫さんもまた風情があって好きです♪猫好きにはたいへん嬉しい一冊でございました。2013/08/12
こまり
5
夏井いつきさんの「俳句ことはじめ」と一緒に借りた。一茶の猫の俳句とそれに合った猫の写真がこれでもかというほど載っている。猫好きにとって見てるだけでとても楽しい。 一茶がこんなに猫の句を詠んでいたとは知らなかった。ま、そもそも一茶の俳句自体をほぼ知らないのだが。この沢山の一茶の句を見ていると、俳句はなんて自由なんだろうと感じる。2019/12/19
ocean
2
小林一茶の句と、それと微妙に合っている猫たちのシチュエーションを組み合わせた写真集。自由すぎる猫の仕草に癒やされつつ、一茶の句の多さにどれだけ猫好きだったんだと驚く。2020/05/05