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露の身ながら―往復書簡いのちへの対話

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087812657
  • NDC分類 914.6

内容説明

いのち・老い・病・介護・家族・愛・ひと・科学・戦争・遺伝子・芸術・宗教・平和…。突然の脳梗塞で、声を失い右半身不随となった免疫学者と、原因不明の難病の末、安楽死を考えた遺伝学者。二人の生命科学者が科学の枠を超えて語り合う。

目次

病で歩けなくなり、完全に寝たきりで二年間過ごしました(柳沢桂子)
私の文章で勇気が与えられるなら、もう一度本気で書いてみよう(多田富雄)
車椅子に乗る時はおしゃれをして乗ります(柳沢桂子)
病気を持つ者と介護する者の問題について(多田富雄)
文化はDNAの直接的な支配からは自由です(柳沢桂子)
人類はDNAとも違う何ものかに導かれて文化を創り出している(多田富雄)
「赤い」と「リンゴ」は、脳の中で「赤いりんご」になる(柳沢桂子)
大切なのはロジック、明晰な観察能力、それに感動を表現する努力(多田富雄)
クローンの怖さ(柳沢桂子)
ゲノムは人権そのもの、クローン反対は生命科学者の責任(多田富雄)〔ほか〕

著者紹介

多田富雄[タダトミオ]
1934年生まれ。東京大学名誉教授。免疫学者。千葉大学医学部卒。千葉大学教授、東京大学教授、東京理科大学生命科学研究所長を歴任。95年、国際免疫学会連合会長。抑制T細胞を発見。野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など内外の多数の賞を受賞。84年、文化功労者。能楽にも造詣が深く、脳死と心臓移植を題材にした「無明の井」、朝鮮人強制連行の悲劇「望恨歌」などの新作能の作者としても知られ、大倉流小鼓を打つ。2001年、脳梗塞で倒れ重度の障害をもつ。おもな著書に『免疫の意味論』(93年、青土社、大仏次郎賞)、『独酌余滴』(99年、朝日新聞社、日本エッセイストクラブ賞)など多数

柳沢桂子[ヤナギサワケイコ]
1938年生まれ。お茶の水女子大学名誉博士。遺伝学者。お茶の水女子大学理学部卒。ニューヨークのコロンビア大学大学院修了。慶応義塾大学医学部を経て、三菱化成生命科学研究所主任研究員。69年、原因不明の難病が発病し、現在も闘病生活が続く。生命科学者・サイエンスライターとして病床から啓蒙書を書き続けている。多くの出版賞を受賞。おもな著書に『卵が私になるまで』(93年、講談社出版文化賞科学出版賞)、『お母さんが話してくれた生命の歴史』(93年、産経児童出版文化賞)、『二重らせんの私』(95年、日本エッセイストクラブ賞)など多数