内容説明
詩人の運命を生きるしかなかったひとりの男と、彼を恋したひとりの女。哀切な愛のバラード。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年12月15日生まれ。詩人
太田大八[オオタダイハチ]
1918年12月28日生まれ。絵本作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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保山ひャン
2
谷川俊太郎の詩物語と、太田大八の絵。全てを詩にかえてしまう詩人に対して、最初は好ましく思っていたのに、ついにキレてしまう相手の存在、というのは、詩人につきまとう「あるある」失恋のパターンなのかな、と思った。2014/08/15
sira
2
不思議だけど、それ以上に切ない。男はいつもひとりで――の件が一番心に残ってる。二人の作品は他にもあるようなので、近いうちに読みたいな。2011/09/02
あづみ
1
高橋源一郎のラジオで紹介されていたので図書館で借りて読んだ。高橋さんの朗読では、夫と「男」を重ねて男性にとっての職業は個人を犠牲にするものだなって思った。また妻の悲哀も感じた。本を改めて読んだら、娘のずるさのようなものが鼻についた。男に感情をぶつけながらも男の職業を誇りに思い、社会的に認められた夫の側から離れない。なんというか…主体性のない前時代の女性のように見えた。代表的な現代女性像ならば、娘は夫を捨てて自立し、夫は寂寥感の中で詩を書き続けるという展開だったか。ん〜モヤモヤする。2022/01/07
Takao
1
谷川俊太郎の詩と太田大八の画が何ともいえない雰囲気を醸し出している。2014/08/13
そら
1
詩は美しいし、難しい。でも、たまに詠むからいいのだろうか…?色々と考えさせられるお話だと思いました。2013/11/15