桃幻記

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087746402
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ゆれ動く歴史を生きる中国の人々は、いま。日常の細部、内面を精緻に描く短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

25
文革前後の中国の短編集。移り変わる政府に翻弄される市民達の物語である。井戸を掘っていて古代の遺跡を発見しても、党が示した歴史とは異なる為上層部の指示で埋めもどす市の職員。やがて文革が終わり今度は上層部の職員が逮捕される。他にも夫が造反者として連れ去れさられ、ずっと待ち続ける老いた妻。医療ミスをした上司の代わりに地方へ飛ばされる若い医師。スターリン時代のソビエトの様に息苦しい緊張感があり、その中で息を潜めてまた空気を読みながら生活する市民達の話である。2019/11/11

winelife117

0
最近、本の中に中国の題材が増えてきてると感じてはいました。この本も敢えて中国を舞台にした短編集。 体制激変の中で、流される人間、自分の決断を敢えてしないまま生きていく人間、まま、読み応えのある本でした。 著者は、ご存じの西武グループの堤清二であり、学生時代は親に反抗して共産党にも属してた二面性を持つ生き方をしてきている。そんな内面もうかがえるような本でした。 2012/02/21

miki

0
中国という国のしたたかさと奥深さ、その国で生きている普通の人々の姿。そこに漂う不思議な感覚に浸りながら読み終えた。2021/06/14

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