内容説明
少女がはじめて知った性の喜び。それを鞭で罰する父親、二人を鍵穴からのぞく妹、その後ろに立つ母親。宣教師としてメキシコに渡った文化人類学者は、長女と土地の少年との恋を、キリスト教的立場から厳しく折檻した…。
著者等紹介
ウォーカー,アリス[Walker,Alice]
1944年、アメリカ南部ジョージア州の貧しい農家の8人兄妹の末っ子に生まれる。奨学金を得て、短大・大学へと進む。1983年、『カラーパープル』(集英社文庫)がピュリッツアー賞と全米図書賞をダブル受賞。その後、『いい女をおさえつけることはできない』(集英社文庫)、『わが愛しきものの神殿(上、下)』、『喜びの秘密』(翻訳単行本集英社刊)などを発表。現代アメリカを代表する作家のひとりである
柳沢由実子[ヤナギサワユミコ]
1943年岩手県生まれ。文筆業。上智大学文学部英文学科卒業。ストックホルム大学スウェーデン語科修了。女性文学の翻訳、内外の女性事情についての著述、評論、講演を主な活動とする。著書に『リプロダクティヴ・ヘルス/ライツ』(国土社)、訳書に『カラーパープル』『おばちゃまは飛び入りスパイ』(集英社文庫)、『殺人者の顔』(創元社文庫)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。