内容説明
4世紀から13世紀までの西欧修道院史の流れを、「使徒の模倣」というモチーフに着目しつつ、静かに、鮮やかに、そして平易に語った名著。付録史料として「メッス司教クロデガングによる司教座聖堂参事会会則」全訳を併録。
目次
序章 使徒の生活
第1章 修道士(キリスト教徒の典型としての使徒;初代キリスト教教会へのノスタルジー;修道士の使徒的規律遵守)
第2章 聖堂参事会員(ウルバヌス二世から見た教会史;聖堂参事会員の起源は使徒に由来するものではない;聖堂参事会員の使徒的刷新 ほか)
第3章 托鉢修道会士(ドミニコ会士)(「使徒的」という言葉の新たな意味;使徒的巡回の発見;修道院において巡回の理想が安定する ほか)
付録 メッス司教クロデガングによる司教座聖堂参事会会則
著者等紹介
ヴィケール,M.‐H.[ヴィケール,M.H.][Vicaire,Marie‐Humbert]
1906年生まれ。アルジェとパリで最初の研究生活を送ったのち、1937年にスイスのフリブール大学・アルバーティウム学寮の教授となる。以後ヨーロッパ中世の教会史、とりわけドミニコ会研究の第一人者として活躍し、Histoire de Saint Dominique、1957をはじめ、数多くの著作・論文がある
朝倉文市[アサクラブンイチ]
宮崎出身。上智大学大学院修士課程(西洋文化研究科)修了。現在、ノートルダム清心女子大学文学部教授・キリスト教文化研究所勤務、中世ヨーロッパ文化史専攻
渡辺隆司[ワタナベタカシ]
大阪出身。早稲田大学大学院博士課程(フランス文学)で学んだ後、フランス政府給費留学生としてパリ第4大学(SORBONNE)第三期博士課程(フランス文学)に学び、DEA(博士論文提出資格)取得。現在、青山学院大学・中央大学・日本女子大学などでフランス語を教えている
梅津教孝[ウメズノリタカ]
福岡出身。九州大学大学院修士過程(西洋史学)修了。現在、福岡大学、九州産業大学等の非常勤講師。中世初期ヨーロッパ史専攻
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感想・レビュー
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陽香
人生ゴルディアス
枕流だった人